内田康夫さんの『風の盆幻想』を読みました。
『熊野古道殺人事件』以来、軽井沢のセンセこと内田康夫さん本人が全編にわたって登場します。
浅見に向かって「僕は考える人、きみは歩く人」などと大きなことを言ってみせますが、実際には推理は浅見にお任せとなっています。
ロミオとジュリエットを彷彿とさせるような別れ方をした男女の、その後を描く作品として面白いものとなっています。
実際に二十年間もそのような暮らしを続けられるのかは疑問ですが、発想は素晴らしいです。
ただし、これが犯行の動機としてうまく機能しているかというと、甚だ疑問に感じました。
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