内田康夫さんの『ユタが愛した探偵』を読みました。
あらすじ
暴露雑誌を刊行する会社の社長・風間了が沖縄で死亡しているのが発見された。浅見は風間の会社の社員に依頼されて事件を解き明かすために沖縄へ向かう。
風間は生まれながらに霊能力を持つ女性・式香桜里を追って沖縄を訪れたと考えられたが、香桜里は風間とは会っていないと言う。
浅見は香桜里の能力の助けを借りつつ、事件の真相に迫る。
感想
タイトルを目にした時から、心がざわつく感じがします。
ユタとは沖縄で口寄せや占いをする主に女性の巫のことを言いますが、そのユタが愛した探偵――つまりは浅見のことを指すわけですから、いったいどんな展開が待ち受けているのだろうかと、表紙をめくる前からドキドキしてしまいます。
これまで多くのヒロインが浅見に好意を寄せてきましたが、今回ほど積極的に浅見に迫ったヒロインはいないでしょう。
浅見が「無事」であったことに安堵する読者も少なくはなかったという話を耳にしたことがあります。
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