内田康夫さんの『藍色回廊殺人事件』を読みました。
四国八十八ヶ寺の取材で四国を訪れていた浅見は、祖谷渓で十二年前に発生した殺人事件の話を仕入れる。
崖下への転落事故を装ったものだったが、天井に口紅で「殺される」と書かれていたのだという。
「浅見光彦シリーズ」の見所の一つが、浅見が警察庁刑事局長の浅見陽一郎の弟であるということがバレる場面ですが、この作品ではそれがあまりにもあっさりとしています。
浅見が容疑者扱いされてあれこれ尋問を受ける場面が無駄だと判断したというよりも、内田氏がなぜか先を急いでいるような気がしてならなりませんでした。
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