内田康夫『鄙の記憶』

内田康夫さんの『鄙の記憶』を読みました。

地元テレビ局の通信員・久保一義が、「面白い人に会った」と言い残して寸又峡で殺害された。
七日後、寸又川にある大間ダムで男性の遺体が発見され、宿泊先のホテルの部屋からは札束が見つかるが、この男は秋田県大曲市の老女強盗殺人の容疑で指名手配されている男だった。

この作品をはじめ、この時期の内田康夫さんの作品では、浅見が偶然出会った人物が犯人というパターンが散見されます。
偶然出会ったから良いものの、すれ違っていたらどうなっていたのだろうと不安になることがあります。
意外な人物が犯人というのはミステリーでよく使われる手法ですが、ここまでくるとその域を越えてしまっているのではないかと思えてしまいそうなものなのですが、その結末を自然に受け入れてしまうところが内田康夫さんの腕なのだろうと感心させられます。

 

 

 

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