内田康夫さんの『遺骨』を読みました。
淡路島に向かうフェリーを待つ列の中で浅見が出会った龍満智仁(たつみともひと)が、東京の自宅近くで何者かに刺されて死亡してしまう。さらに、龍満の部下の田口信雄が足尾で殺害される。
この作品では脳死を人の死とすることや、臓器移植について取り上げられています。
臓器移植あっての脳死判定ではないのかなど、世論を二分したこの問題は、結局エピローグにあるように、臓器移植を行う場合に限ってのみ脳死を人の死とするという法律に落ち着きました。
この問題について浅見は反対の意向を示しますが、その理由が浅見らしくて面白いです。
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