内田康夫さんの『喪われた道』を読みました。
浅見は甲州裏街道の取材のため青梅へ向かう途中、絞殺された虚無僧姿の男性・羽田栄三の死体遺棄現場に遭遇する。一週間経っても進まない警察の捜査に不満を持った浅見は、自ら捜査を始めるが、羽田が尺八の名曲『滝落之曲』を吹奏を拒絶していたことに注目する。
浅見は羽田が十三年前まで暮らしていたという伊豆へ向かうが…
浅見光彦はこの作品の中で膨大な量の推理を繰り広げています。仮説の上に仮説を重ねながら真相に迫っていくのです。
これぞ「浅見光彦シリーズ」の真骨頂と言えるのではないでしょうか。
いつもなら取材そっちのけで事件に没頭してしまう浅見ですが、今回は『旅と歴史』の取材内容と事件がうまく絡み合っていて面白く感じました。
過去の「内田康夫」記事
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