内田康夫さんの『浅見光彦殺人事件』を読みました。
「思い出のトランプの本、あれを守って」と言い残して寺沢詩織の母は死亡した。そして、そのトランプの本の謎が解けたかも知れないと電話してきた父・大輔も、その夜に出張先の広島で毒殺された。
さらに、福岡へ転勤になった大輔の部下の野木が「柳川で見つけた面白い物を持って上京する」と手紙を寄こしたまま行方不明になってしまう。
野木が絵はがきを寄こした直後に行方不明となっていることを知った詩織は、絵はがきに押された消印の地、柳川へ向かう。
まず『浅見光彦殺人事件』というタイトルから怪しい感じがします。
この作品のあとも「浅見光彦シリーズ」は続いていますので、本当に殺害されたというわけではなさそうです。
違和感を感じながら読み進めて謎が解けた時、喉に刺さった小骨が抜けたような思いになりました。
改めて読み返してみると、至る所に伏線が…
なんでこんな簡単なことがわからなかったのだろうと、我ながら呆れてしまうほどでした。
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