内田康夫さんの『平城山を越えた女』を読みました。
あらすじ
大手出版社に勤める阿部美果が大覚寺で写経をしている途中、娘を探しているという男性・野平隆夫が現れた。成り行きで野平の手伝いをすることになった美果だったが、野平は娘・繁子の消息が途絶えたホテルで呆気なく消息を辿ることを諦めてしまう。
そんな矢先、ホトケ谷と呼ばれる谷で女性の腐乱死体が見つかる。行方不明になった野平の娘・繁子ではないかと考えた美果は野平に連絡するが、電話に出たのは大覚寺に現れた野平とは別人だった。
感想
この作品では、現実に盗難被害になっている新薬師寺の香薬師仏の行方が一つの鍵となっています。
また、背景として家族の愛情や絆が描かれているように感じました。中には歪んだ愛情や、歪んだ絆も含まれていますが、家族だからこその犯罪が発生してしまったりするのです。
コメント