内田康夫さんの『御堂筋殺人事件』を読みました。
あらすじ
御堂筋でのパレードを取材しに来ていた浅見は、繊維メーカー・コスモレイヨンが出展するパレード中のトラックから、コスモレイヨンが開発した新素材・フリージアスロンを纏ったミス・コスモの梅本観華子が転落して死亡するのを目の当たりにする。その後、観華子の体内からは毒物が発見され、他殺として捜査が始まる。
事件の翌朝、御堂筋沿いにある南御堂でコスモレイヨンのライバル会社・南堺化学の社員・津野亮二が殺害されているのが見つかる。
さらには、フリージアスロンは自分の発明だと主張する南堺化学の元社員・本吉清治が現れて……
感想
大阪の秋を彩る御堂筋パレード(2007年を持って終了)で繊維メーカー・コスモレイヨンの専属モデルが突然死亡するという事件で幕を開ける。事務所の所属タレントたちが多数出てきたりと、華やかな雰囲気で物語が進んでいくのかと思いきや、コスモレイヨンが開発した新素材の特許を巡る話へと展開していきます。
特許に馴染みのない方には少々難しい話かも知れませんが、一度でも特許を書いたことがある方にとっては、なかなかうまく作った話だなぁと思えるのではないでしょうか。
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