内田康夫さんの『菊池伝説殺人事件』を読みました。
浅見は雑誌『旅と歴史』編集長の藤田から「清少納言と西郷隆盛と菊池寛が親戚だった」というネタでルポを書くように言われ、熊本を目指す。しかし、新幹線で隣の席になった女性・菊池由紀がいきなり涙をこぼし始めた。偶然が続き、熊本までの電車でも隣の席になった二人だが、熊本駅で浅見は突然刑事に呼び止められる。なんと、由紀の恋人・辻綾一が由紀の父を殺害した容疑者だというのだ。
いやぁ、やられました。
完全に内田康夫さんの手のひらの上で転がされてしまいました。
残り3分の1くらいを残したところでまさかの展開。
この作品はアンフェアだったのか!と思いきや、さらにもうひと展開。
最後は少しバタバタした展開となってしまっていますが、ダラダラとしていて飽きるよりはよっぽど。
作品としての完成度は非常に高いと感じました。
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