内田康夫さんの『金沢殺人事件』を読みました。
浅見の自宅の近所にある平塚神社の境内で、男性が「オ・ン・ナ・ニ……ウ・シ・ク……」と言い残して死んだ。その場に居合わせた北原千賀は、実家のある金沢で「美術の小径」の階段から突き落とされて死亡する。
私が大好きな街、金沢を舞台とした作品です。
ただ、美術の小道以外はあまり金沢っぽいところが登場しなくてちょっと残念。
怪しい人物が現れてはアリバイが証明されていくという展開で、こんなにも容疑者から外されていって大丈夫なのだろうかと、読んでいて心配になってしまうほど。裏を返せば、内田康夫さん自身が犯人を見つけきれないまま執筆を進めているのではないかと思いながら読んでいました。
最後は少々強引かなぁとも思いましたが、綺麗に謎を解いて見せています。
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