内田康夫さんの『竹人形殺人事件』を読みました。
浅見の兄・陽一郎のもとに越前大観音の建設を巡る不正を揉み消すようにと陳情が行われた。しかも、揉み消さなければ亡き父が関係する女性に渡したという越前竹人形を母・雪江のもとに持ち込むと脅しをかけてきた。
浅見は陽一郎から依頼され、父が渡したとされる竹人形の由来を調査しに福井へと向かうが、浅見が訪問した竹細工師が殺害される。
松本清張風に言うと、徐々に点と点が明らかになってくるのに、最後まで線で繋がらないという私好みの展開。
また、事件の鍵となる越前竹人形も非常に素晴らしい工芸品。
内田康夫さんが詳らかに説明をしてくださっているのですが、私のチープな想像力ではイメージがわかなくって…
しかたがないのでインターネットで画像検索をかけてようやくイメージがわきました。
これが竹で作られているのかと、ため息の出るような素晴らしさでした。
これがいつ頃から作られているのかわからないというのは、ちょっと残念なような、寂しいような気がしました。
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