内田康夫さんの『漂泊の楽人』を読みました。
浅見の学生時代の知人・漆原宏が実家近くの浜に打ち上げられているのが発見される。さらに、母・睦子も自宅で刺され、娘・肇子に「シ・シ……ハ・マ・ダ……コ・ガ……」と言い残して絶命してしまいます。
この作品は当時世間を賑わしていた投資詐欺グループの問題を取り上げたものとなっています。
現在でも振り込め詐欺などの詐欺事件が横行していますが、被害総額は2000億円近いというから驚きです。
肇子に残したダイイングメッセージも無理はありませんし、詐欺グループと浅見光彦の知恵比べも見応えのある内容となっていました。
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