内田康夫さんの『「首の女」殺人事件』を読みました。
浅見光彦の小・中学校の同級生・野沢光子は姉のセッティングで宮田と「高村光太郎・智恵子展」を見に行く。光太郎が制作した木彫りの蝉の前を陣取っていた男は「違う」と言い残して展覧会をあとにするが、後日その男が福島で殺害される。さらには宮田までもが島根で遺体で発見されることに…
高村光太郎の『蝉』や『女の首』といった彫刻がほどよく作品に華を添えています。
しかし、最後は長めの”謎解き”に…
内田康夫さんの場合、最後に長台詞の謎解きがくると、面白くないと感じることが多いんですよね。
プロットを立てずに作品を書き進める内田康夫さんですから、最後に無理くり繋ぎあわせているのかなぁと邪推してしまいます。
内田康夫さんの場合、終盤に向けて徐々に謎が解けていく作品の方が面白いのかなぁって。
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