内田康夫さんの『津和野殺人事件』を読みました。
浅見光彦の母雪江は津和野の名家朱鷺家の勝蔵が殺害された事件の第一発見者となります。雪江の命を受けて事件を調べることになった浅見は津和野に飛びますが、立て続けに殺人事件に遭遇することに。
一方、津和野では地元の名家朱鷺家の家督相続問題が勃発していました。
事件の第一発見者として警察から疑いの目を向けられたのがよっぽど腹に据えかねたのか、いつもは浅見が事件に首を突っ込むのを嫌う雪江夫人ですが、今回は調査費用を負担してまで浅見に事件を解かせようとします。
この作品は「浅見光彦シリーズ」第4弾となりますが、これまでの『○○伝説殺人事件』と違い、『地名+殺人事件』という形のタイトルとなっています。
これまでの『○○伝説殺人事件』では小道具として使われていた地方の情景が、この『津和野殺人事件』では旅情ミステリーとして描かれています。
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