内田康夫さんの『赤い雲伝説殺人事件』を読みました。
浅見光彦シリーズの3作目となる作品です。
素人画家・小松美保子の絵が売れた。しかし、購入した男性は宿泊先のホテルで殺害され、絵も消えていた。
光彦の母で美保子と絵画仲間の雪江に命じられ、浅見光彦は美保子の絵を探すことになる。
しかし、事件の調査のために訪れた山口県柳井市で第二の事件が発生する。高山代議士がホテルの部屋で首を吊っているのが発見されたのである。高山代議士は自殺なのか、それとも殺人か…。警察から要請を受けた浅見が調査に乗り出します。
シリーズ3作目ということで、まだシリーズの骨子が固まっていないように思います。
光彦が警察庁刑事局長の弟だと知って警察官が慌てふためく場面など、まだこのシリーズの”お約束ごと”が見られなかったりします。
しかし、ストーリーはしっかりとしていて、推理小説としてはむしろ楽しめるかも知れません。
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