赤川次郎『東西南北殺人事件』

実家にあった大量の赤川次郎本を読み直し中です。

今回は『東西南北殺人事件』を読みました。

1ヶ月分の新聞を溜め読みした警視庁の名物警部・大貫は、都内で連続殺人事件が発生していることに気づく。
毎週金曜日に東、西、南という苗字の人物が殺害されているのだ。
しかし、どの事件も手口はバラバラ。
大貫は部下の井上と共に意気揚々と捜査に繰り出すが…

この手の作品を見ると、どうしてもアガサ・クリスティの『ABC殺人事件』を思い浮かべてしまいます。
しかし、こちらは名探偵ポアロではなく、“迷”警部の大貫…
相変わらずハチャメチャな捜査を展開してくれます。
それでも事件が解決してしまうのですから、“名”警部の素質ありなのでしょうか?

このシリーズの作品はタイトルが『四時熟語+“殺人事件”』で統一されていますが、この作品に限っては、表題作の『東西南北殺人事件』以外、『典型的殺人事件』、『迷宮入り殺人事件』、『本人殺人事件』と、四時熟語+“殺人事件”の形になっていません。

このシリーズの名物キャラクターである大貫警部の厚かましさも控えめですし、ヒロインの向井直子もまだ登場していません。
そういった意味でも新鮮な1冊となっています。

 

 

 

過去の「赤川次郎」記事

 

 

 

過去の「四字熟語殺人事件」記事

 

 

 

 

 

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