赤川次郎さんの『迷子の眠り姫』を読みました。
高校生の笹倉里加は運動会の練習で訪れた川岸から急流に飲まれ、一時心肺停止の状態に陥ります。
しかし、三途の川の向こう岸にいた祖母に帰れと言われ、なんとか元の世界へ帰ってくることが…
“この世”に戻ってきた里加は、自分が川に転落したのは足を滑らせたわけではなく、誰かに押されてのことだと思い出します。
里加を突き落としたのは誰か?
そして、生死をさまよった時に身につけた(?)不思議な能力を使って、身の回りのゴタゴタを解決していきます。
遠くで話している人の声が聞こえたり、他人の意識の中に入り込むことができるようになってしまった少女の物語。
人間の汚い部分だったり、青春の甘酸っぱさだったりが詰め込まれている、ちょっと切ないお話でした。
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