赤川次郎『毛並みのいい花嫁』

赤川次郎さんの『毛並みのいい花嫁』を読みました。

塚川亜由美の従兄・関谷頼夫から結婚式の招待状が届いた。しかし、出席した式で新婦として入場してきたのは、なんと犬だった!

三毛猫ホームズや、この「花嫁シリーズ」に出てくるドン・ファンなど、赤川次郎さんの作品では度々動物が活躍しますが、さすがに人間と犬を結婚させるとは思ってもみませんでした。
そんな素っ頓狂な設定ですが、きっちり作品として纏め上げているのはさすがです。

表題作の『毛並みのいい花嫁』と共に収められている『賭けられた花嫁』では、会社社長佐伯がハネムーン先で人質事件に巻き込まれてしまいます。犯人が脱出用に手配した2隻のボートのうち1隻に爆弾が仕掛けられていることを知った犯人たちは佐伯にボートを試乗するように迫ります。
足が竦んで動けないのを見かねた妻の典子は夫に代わってボートを運転します。
何も起きないかに見えたボートですが、岸に向かって引き換えし始めた途端爆発してしまいます。

佐伯の身の回りで次々に事件が発生しますが、現場には人質事件の際に無くなったはずの佐伯と典子の写真が残されています。
女性にだらしない佐伯と謎の暗殺者。最後まで展開が読めない作品に仕上がっています。

 

 

 

過去の「赤川次郎」記事

 

 

 

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