赤川次郎さんの『売り出された花嫁』を読みました。
文化祭の行事の打合せで、水畑貴士と待ち合わせていた塚川亜由美。
近くのテーブルから聞こえてきたのは愛人契約の話だった。
驚くべきことに、契約を仲介しているのは水畑の元家庭教師、落合だった。
久々の再会を果たした直後、落合に向かって放たれた銃弾は水畑の体へ。
表題作『売り出された花嫁』とともに収められている『泣きぬれた花嫁』では、亜由美の友人の久保寺結がたまたま近くを通りかかった学生の抗議デモに巻き込まれ、頭部を何度も殴られるという重傷を負わされます。
赤川次郎さんが時々書かれる、国家権力の暴走に対する警鐘ですね。
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