赤川次郎『東京零年』

赤川次郎さんの『東京零年』を読みました。

物語の序盤は背景に何があるのかわからない、でも、大きな力が働いていそうなミステリアスな展開。

その背景がわかってくるのは話が中盤に差し掛かってきてからです。
序盤に見え隠れしていた大きな力とは国家権力、特に警察権力の乱用、暴走です。

赤川次郎さんでそれというと、1982年に発行された『プロメテウスの乙女』を思い出します。
たまーに赤川次郎さんはこうやって国家権力の暴走の危うさについてずばりと問題提起をされるんですよね。
もちろん、この本に書かれていることはフィクションだと考えたいですが、今の日本は近い将来こうなってもおかしくない危うさを持ち合わせていると言っても過言ではないと思います。

さて、この話のもう1つの柱になっているのが”恋”。
こちらは『ロミオとジュリエット』を彷彿とさせるのですが、喜劇となるのか悲劇となるのか…

 

 

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