内田康夫『竹人形殺人事件』

内田康夫さんの『竹人形殺人事件』を読みました。

『若狭殺人事件』、『白鳥殺人事件』と続いてきた私の”第2の故郷”福井を浅見光彦の目を通して訪れる旅の最終回です。

『若狭殺人事件』は私が住んでいた福井市を含む「嶺北」地方から山を隔てた「嶺南」地方。『白鳥殺人事件』は同じ「嶺北」地方でも、最も岐阜県寄りの九頭竜湖あたりまでが舞台でした。
しかし、この『竹人形殺人事件』は私が6年間住んでいた福井市や武生市(現・越前市)、今庄町(現・南越前町)が舞台になっています。

途中、福井市郊外にある安アパートなんてのが出てきますが、私が住んでいたのが正にそんなところでしたね。
そんなことを思いだしてニヤリとさせられたり、懐かしく思ったり。

この話の1つのテーマとして、「越前竹人形」が水上勉氏の小説『越前竹人形』以前からあったのかどうかということが挙げられます。
私自身、福井にいた6年の間に武生の菊人形は見に行ったことはあるのですが、竹人形たるものは見聞きしませんでした。
この作品は福井に移住する前にも1度読んだことがあるので、どこかで耳にすれば気にかけていたと思うのですが…

ちなみに、この作品を前回読んだのは中高生の頃。
当時は年間400冊以上を読んでいましたので、さすがに細かい部分までは覚えていませんでしたが、当時読んだ他の本に比べると記憶が鮮明だったように思います。
伝統工芸品なのか、近世から作り始められた工芸品なのかわからない「越前竹人形」がキーポイントになっているというインパクトの強い作品だということも手伝っているのでしょうか。

ストーリーの方はかなり苦労した跡が感じられましたが、それだけに先の読めない面白さがあったでしょうか…

“浅見光彦の目を通して第2の故郷福井を訪ねる旅”でしたが、十二分に楽しむことができました。
結果として読んだ順番も大正解だったのかな?

 

 

 

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