内田康夫さんの『坊っちゃん殺人事件』を読みました。
感想
言うまでもありませんが、タイトルの『坊っちゃん殺人事件』は夏目漱石の『坊っちゃん』から取られています。
こういった形をとるというのは内田康夫さんとしては珍しいですね。
舞台は四国・松山。
登場人物は漱石の『坊っちゃん』で主人公が周りの人物につけたあだ名、「野だいこ」とか「うらなり」、「狸」などに例えられたりしていますので、漱石の『坊っちゃん』をご存知の方が何倍も楽しめるかと思います。
そう言っている私はというと、『坊っちゃん』を読んだのはたぶん中学生の頃。それから20年以上経っていますので十分には楽しみきれなかったかも知れません。
ストーリーの方もなかなか面白かったです。
1つ解決するとまた次の問題が…と、中だるみがなく一気に読めてしまいます。
それらを最後に1つに纏めてしまうところもさすが。
2001年に沢村一樹さん主演で2時間ドラマ化されたものも見たのですが、こちらも面白かったですよ。
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