内田康夫さんの『琵琶湖周航殺人歌』を読みました。
舞台は近畿の水瓶とも呼ばれる琵琶湖。私は兵庫の出身なのでお世話になっていませんが、滋賀、京都、大阪の3府県は常日頃から琵琶湖のお世話になっているわけです。
この作品は琵琶湖の水質汚染問題を取り上げた作品となっています。
そう言えば最近でこそ聞かなくなりましたが、子供の頃は赤潮やアオコの発生をニュースで見ていました。
今でこそ下水道の整備や環境意識の高まりにより、日本各地の水質汚染の問題は改善の方向へ向かっていると思いますが、この本は水質汚染問題に警鐘を鳴らした1冊に数えられるのでしょうか?
こんなことを言うと大袈裟なようにも思われますが、発行部数の多い内田康夫さんの作品であれば、影響力は少なからずあったと思われます。
さて、肝心のストーリーの方ですが、密室トリックやアリバイトリックが出てくるなど、内田康夫さんの作品としては本格的な(?)作品になっていました。
取材に訪れた内田康夫さんも琵琶湖を満喫されたのかな?と思わせるような、ほのぼのとした印象を受ける作品にもなっていました。
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