├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『黒い壁』

会社員の利根貞男は、ドイツに行っていた野川卓也からベルリンの壁の破片をもらう。翌週、利根は、帰り道の途中、1人の女性が地面に這って、救いを求める手を差し伸べているのを見かけた。利根が女性を助けようとすると、繰り返し銃声が。女性は利根にペンダントを渡した後、絶命した。意識を失った利根が再び目を覚ますと、女性の死体や、女性の下に流れ出ていた血、道路にめり込んだはずの銃弾の痕はすべて消え去っていた。
└ 中山七里

【読書】中山七里『アポロンの嘲笑』

平成23年3月16日、東日本大震災の5日後に、福島県石川郡で殺人事件が発生した。手すきの警官がいなかったため、刑事課の仁科係長自らが被疑者の移送にあたることになったが、余震で一瞬警戒心が途切れたのを突かれて、加瀬邦彦に逃走されてしまう。偶然自衛隊のヘリコプターからの映像に映った加瀬は、福島第一原子力発電所方面へ逃走していた。さらに、テロ対策を担当する警察庁公安部からも刑事がやってきて…
└ 中山七里

【読書】中山七里『七色の毒』

岐阜県可児市と新宿を結ぶ高速バスが、高井戸インターチェンジ付近で防護柵の継ぎ目に突き刺さる形で激突した。バスは左側を大きく損傷。乗客9人のうち、死者1名、負傷者8名を出す惨事となった。しかし、警視庁捜査一課の犬養隼人は、事故直後にカメラに向かって頭を下げる運転手に不自然なものを感じていた。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『浪花少年探偵団』

竹内しのぶが担任を受け持つ6年5組の生徒・福島友宏の父親が殺害された。捜査線上に友宏の母・雪江の名が挙がるが、雪江と友宏にはアリバイがあった。独自の捜査を進めたしのぶは、たこ焼き屋からヒントを得て真実に近づく。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『万有引力の殺意』

学校で木から落ちて腕をケガした新名里美が、母・明美に連れられて団地の前まで帰ってきたところで、ドシンという音を聞いた。角を曲がると、背広姿の男性が倒れており、脇には2つに割れた植木鉢が転がっていた。どうやら男性は、架空の投資話を団地の住民らに持ちかけていた人物らしい。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『学生街の殺人』

大学を出たあと、自分が本当に打ち込める仕事を見つけるために、アルバイトをしながら暮らす津村光平のバイト先、喫茶店「青木」の3階はビリヤード場になっているが、そこで働く松木元晴が殺害された。しかし、松木というのは偽名で、本名は杉本潤也だということが判明する。
└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『黒牢城』

織田の軍勢が東から迫る中、大坂から北に歩むこと半日の伊丹の里には、有岡城が築かれていた。城主は荒木摂津守村重。その有岡城に、織田方の使者・黒田官兵衛が遣わされ、村重に「この戦、勝てませぬぞ」と言い切る。村重は官兵衛を斬ることもせず、帰すこともせず、地下牢に留め置く。そして、村重の手に負えない厄介ごとが起きたとき、村重は官兵衛の知恵を借りる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼と呪いの森』

仲村めぐみの一家は郊外の戸建て住宅に引っ越した。しかし、真夜中めぐみが窓の外を見ると、木の枝が間近に…家の近くに森はあるが、家の窓に枝が届くような距離ではない。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『ウインクで乾杯』

パーティーコンパニオンの小田香子の同僚・牧村絵里が、宝石店『華屋』の感謝パーティーのあと、ホテルの部屋で殺害された。絵里は毒殺されていたが、部屋には施錠だけでなく、チェーンまでかけられていた。さらに、絵里の親友・真野由加利も殺害されてしまう。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『模範怪盗一年B組』

深沢爽子と日向彰、佐々木裕一の3人は、天文学部の高校1年生。夜中の天文観察中、天文台から望遠鏡を落っことして、下にいた泥棒に命中させてしまう。責任を感じた3人は、泥棒をかくまうが、今度は天文学部の顧問・荒俣先生が射殺されてしまう。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『スカイ・クロラ』

戦闘機乗りのカンナミ・ユーヒチは、新しい基地に転属になった。この基地に所属する戦闘機乗りは、カンナミを含めて4人。上司にあたる草薙水素も、かつては戦闘機乗りだったらしい。カンナミは仲間たちとともに偵察や敵機との戦闘にあたるが、カンナミたち「キルドレ」には、大きな秘密があった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『本日もセンチメンタル』

成屋詩織が恋人の本間隆志と、友人の水嶋添子と買い物に行ったところ、立てこもり騒ぎに遭遇した。人質になったのは詩織!警察が突入する寸前、犯人は詩織と共に投降したが、2人はなぜかワンワンと泣いていた。犯人の話を聞いているうちに泣き出してしまったのだという。
├ 宮部みゆき

【読書】宮部みゆき『名もなき毒』

関東地方では、店舗で購入した飲み物に混入された青酸カリにより、4件の死亡事件が発生していた。一方、今多コンツェルンのグループ広報室では、有力な戦力だったシーナちゃんがアルバイトを辞め、代わりに原田いずみが勤務していたが、いずみはたちの悪いトラブルメーカーだった。広報室に勤める杉村三郎は、いずみの件を丸く収めるとともに、ひょんなことから知り合った青酸カリ混入事件の3番目の被害者の孫・古屋美知香とともに、犯人捜しをはじめる。
├ 有栖川有栖

【読書】有栖川有栖『マレー鉄道の謎』

ミステリ作家の有栖川有栖と、犯罪学者の火村英生は、マレーシアの学生時代からの友人である衛大龍がオーナーを務めるキャメロン・ハイランドにあるホテル、ロータス・ハウスを訪れるが、百瀬夫妻が住むハリマオ・コテージの片隅に置かれたトレーラーハウスの中で男の死体が発見される。ドアや窓は内側からテープで目張りされており、トレーラーハウスは密室になっていた。翌々日には日本に帰国しないといけない2人をあざ笑うかのように、第2、第3の事件が発生する。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『三毛猫ホームズの恋占い』

女子高生の森下有貴は、占い師の立花リカから、公園のベンチに置いたハンカチを拾ってくれた人が運命の人だと言われるが、有貴が置いたハンカチを拾った人は、プロ野球で引退をささやかれる41歳の山関隆一だった。また、有貴がハンカチを置いた公園には、3人を殺害した犯人・沢田克也を追って片山刑事も来ていた。
└ 東野圭吾

【読書】[オススメ]東野圭吾『パラドックス13』

3月13日13時13分13秒からの13秒間、P-13現象が発生する。しかし、何が起きるかは誰もわかっていない――その時刻、東京の街から人や動物が消えた。残されたのは十数名。なぜ、自分たちだけが残ったのか?元の世界へ戻る方法はあるのか?残された者たちは、生き延びるため、元の世界に戻るために、時に協力し、時に仲違いしながら謎の解明を目指す。
└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『さよなら妖精』

高校生の守屋路行と太刀洗万智は、雨宿りをしている少女を見つけた。少女の名前はマーヤ。ユーゴスラヴィヤから日本にやってきたのだが、世話をしてくれるはずの人物が亡くなっており、途方に暮れていた。守屋と太刀洗は、友人の白河いずるの親が経営する民宿を紹介する。文原竹彦を加えた4人は、マーヤに日本の町を案内する。
├ 伊坂幸太郎

【読書】伊坂幸太郎『重力ピエロ』

DNA検査を行う会社に勤める泉水の弟・春は、街中のいたずら描き、グラフィティアートを消す仕事をしていた。その春が、奇妙なグラフィティアートが描かれたあと、近所で放火が行われていることに気づく。そして、泉水が勤める会社のビルが狙われるかも知れないと言い出した。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『片想い』

西脇哲朗は、学生時代のアメフト部の仲間たちと旧交を温めたあと、店の外でマネージャーだった日浦美月を見かける。自宅に美月を案内したが、美月はホステスをストーキングする男を殺害してしまったと言う。美月は性同一性障害で、男性バーテンダーとしてバーで働いていた。同じくアメフト部の元マネージャーで、哲朗の妻の理沙子と哲朗は、美月を匿おうとするが…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『ロマンティック』

高校3年生の志村奈美は、友人の遠山祐子と、高校途中で編入してきた睦爽子の3人で、夏休みを使って別荘へ行くことに。現地で1つ年上の大学生3人と落ち合うことになっていたが、その中の1人、牧野史雄と爽子は、かつて駆け落ちをした仲だった。奈美と祐子の策略によって再会した2人だったが…
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『ブルータスの心臓』

MM重工のロボット技術者・末永拓也は、次期社長と言われる専務の仁科敏樹の娘・星子の婿候補の1人に挙げられていた。しかし、星子に近づくために使った雨宮康子と男女の関係にあった。康子は拓也に子供を妊娠したと告げるが、康子には他にも2人の社員と関係があった。3人は康子を殺害する計画を立て、実行する。完璧なアリバイを用意したはずだったのだが、最後の最後に大きな歯車が狂ってしまう。
├ 宮部みゆき

【読書】宮部みゆき『誰か Somebody』

今多コンツェルンのグループ広報室に勤務する杉村三郎は、事故死した梶田信夫の遺族から相談を受ける。梶田は杉村の義父であり、今多コンツェルンの会長・今多嘉親の私設運転手を勤めていたが、自転車に撥ねられて死亡していた。父親を轢き逃げした犯人を突き止めたいという思いから、2人の娘は梶田の私記を出版したいと、嘉親を通じて杉村に相談が持ちかけられたが、やる気満々の次女・梨子に対し、長女の聡美は父親の私記出版を躊躇していた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼は初恋の味』

泉ルミと佐伯哲也は、かつて恋人同士だったが、ルミの海外出張中にお互いが死んだと吹き込まれた。しかし、ルミは社長の息子・安田則男との結婚披露宴の最中に、死んだはずの佐伯と再会する。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『危険なビーナス』

獣医師として働く手島伯朗のもとに、女性から1本の電話がかかってきた。女性は、異父弟・明人と最近結婚したのだが、明人が行方不明になってしまったと言う。明人の父・矢神康治は末期癌で、いつ亡くなってもおかしくない状態にあった。また、明人は祖父の康之介の莫大な個人資産を1人で譲り受けることになっていた。