└ 中山七里

【読書】中山七里『総理にされた男 第二次内閣』

売れない舞台役者の加納慎策が、容姿がそっくりの真垣総理の”替え玉”になってから2年、長らく低迷する経済問題や新型コロナウイルスの問題、自然災害と次々と降りかかる難局に対峙するために、慎策は第二次内閣を発足させる。素人ならではの発想による驚愕の人事や政策で、慎策は難局を乗り越えることができるのか?
├ 浅倉秋成

【読書】浅倉秋成『失恋の準備をお願いします』

「私、本当は、魔法使いなの」大学進学を前に、同じ予備校に通う日輪に告白された満作千代子は、遠距離恋愛になるのを嫌い、交際を断ろうとするが、押しに弱い千代子は毎回日輪に言い負かされてしまう。自宅に遊びに来ていた近所の幼稚園児が視ていたテレビに着想を得た千代子は、自分が魔法使いだと言って交際を断ろうとする。
月間 BEST 3

【月間 BEST 3】2025年10月版

レビュー記事の在庫が減ってきたので、記事の数を稼ぐために「月間 BEST 3」なるものを書いてみました。2025年10月に紹介した本の中から、私のオススメ3冊を選んでみました。
├ 新川帆立

【新刊】新川帆立『魔法律学校の麗人執事2 ブラッディ・バトル』

10/29、幻冬舎より、新川帆立さんの『魔法律学校の麗人執事2 ブラッディ・バトル』が発売されました。最強無敵のオレ様男子で天才魔法律家、条ヶ崎マリス。彼の執事として、《男装》の秘密を隠しながら仕える椿。望まぬ形でマリスの親友・麗矢との対立を深めてしまった椿は…
├ 長江俊和

【読書】長江俊和『掲載禁止 撮影現場』

「私がこの映画で表現したいのは、果てなき絶望だ……」役者を辞める決心がつかないままずるずると年齢を重ねてしまった飯島和人は、世界的な映画監督・アザマコレヤの映画に出演することになった。出演者たちは無人島に1ヶ月滞在し、体当たりの演技で撮影に挑むが…
▼著者 ハ行

【読書】馳星周『蒼き山嶺』

長野県警山岳遭難救助隊を辞め、山岳ガイドになった得丸志郎が残雪期の北アルプスで出会ったのは、大学の山岳部時代の旧友・池谷博史だった。池谷は大学を卒業すると山を止め、警視庁公安部で勤務をしていた。その池谷が、なぜか公安に追われることに。得丸は池谷をサポートし、日本海を目指すことになる。
├ 藤崎翔

【読書】藤崎翔『モノマネ芸人、死体を埋める』

目の前に、女の死体が転がっている――。記録にも記憶にも残る大投手・竹下竜司のモノマネ芸人・マネ下竜司こと関野浩樹は、竹下から呼び出され、竹下が殺害してしまった女性の死体を遺棄することになってしまう。関野のモノマネレパートリーは竹下しかないため、どうしても竹下が逮捕されるのを避けたいがためだったのだが…
▼著者 サ行

【読書】染井為人『正体』

平成最後の少年死刑囚・鏑木慶一が収容先の拘置所から脱走した。鏑木は2歳の男児を含む一家3人を殺害した罪で死刑判決をうけていた。日雇いや住み込みの仕事やなどをしながら潜伏を続ける鏑木にはある目的があった。鏑木の目的とは? その目的は達せられるのか?2024年に横浜流星主演で映画化された作品。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『マスカレード・ライフ』

殺人事件の重要参考人がやって来る!推理小説新人賞の選考会がホテル・コルテシア東京で開催されることになったが、最終候補の1人が2年前に発生した殺人事件の重要参考人だという。警察を辞め、ホテルの保安課長になった新田浩介は、ホテルのお客様に迷惑がかからない形で警察の捜査に協力する。
├ ジェフリー・アーチャー

【新刊】ジェフリー アーチャー『消えた王冠は誰の手に ロンドン警視庁王室警護本部』

10/24、ハーパーコリンズ・ジャパンより、ジェフリー・アーチャーの『消えた王冠は誰の手に ロンドン警視庁王室警護本部』が発売されました。ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィック警視は、英国儀会の初日に女王が使用する王冠を運搬する係の責任者となるが…「ウィリアム・ウォーウィック シリーズ」第6弾!
├ 呉勝浩

【新刊】呉勝浩『アトミック・ブレイバー』

10/22、光文社より呉勝浩さんの『アトミック・ブレイバー』が発売されました。小型核爆弾による世界同時テロから27年。平凡なサラリーマン・堤下与太郎は、突如世界の命運を託される。与太郎だけがプレイできる格闘ゲーム〈アトミック・ブレイバー5〉の海賊版に、世界を揺るがすシステムに関わる鍵があるという。
├ 伊坂幸太郎

【新刊】伊坂幸太郎『さよならジャバウォック』

10/22、双葉社より、伊坂幸太郎さんの『さよならジャバウォック』が発売されました。DVに苦しんだ量子は、ついに夫を殺害してしまう。そこに、サークルの後輩・桂凍朗が訪ねてくる…デビュー25周年を迎えた著者による長編ミステリー。
├ 乾くるみ

【読書】乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿3』

探偵小説好きが高じて、謎解き専門の探偵事務所を開いた古屋健三。その助手である俺・井上は、月に数回しかやってこない依頼を待つために今日も事務所で待機する。先祖の墓に花を供えていく謎の人物、円満離婚した元妻が留守中に持ちだしたもの…どんな謎もカラッと解決します!
├ 知念実希人

【読書】知念実希人『祈りのカルテ 再会のセラピー』

「面白い経験ってどんなものですか? ぜひ聞きたいです」医師の諏訪野良太は、学会で再会した医学生時代の親友・小鳥遊優とその後輩・鴻ノ池舞とともにガード下の焼き鳥屋で飲んでいたところ、舞から研修医時代の思い出を尋ねられた。良太は忘れようのない3つのエピソードを披露する。
├ アガサ・クリスティー

【読書】アガサ・クリスティー『招かれざる客〔小説版〕』

アガサ・クリスティーの戯曲『招かれざる客』を、チャールズ・オズボーンが小説化!霧に包まれた邸宅を、車を脱輪させて立ち往生した男性が訪ねたところ、車椅子の男性が頭を打ち抜かれて死亡していた。同じ部屋には、男の妻が拳銃を持って立っていたが…
▼著者 タ行

【読書】土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』

売れ残りのパンがもらえるからと、パン屋でアルバイトをはじめた大学生の市倉小春。友人の由貴子が推しの俳優が出演する舞台のライブビューイングをドタキャンしたのはなぜか?カフェスペースでパンを食べていた女子高生がコーヒーをこぼしたのはなぜか?30年ほど前、ご主人が買ってきてくれたカレーパンを売っているお店はどこか?日常の謎を小春が解き明かす。
├ 一色さゆり

【読書】一色さゆり『ロゼッタストーンの暗号 コンサバターVI』

ルーヴル美術館での任務を終えた糸川春香とケント・スギモトは、大英博物館に呼び戻される。春香は専門の紙製の文化財の修復作業を、スギモトは大英帝国時代の”略奪品”返還部門に配属される。プロジェクトのチーム長として、民間からアンジェラを任用するが、彼女に脅迫メールが届くようになる。
└ 中山七里

【読書】中山七里『作家刑事毒島の嘲笑』

保守系出版社〈改新社〉の社屋が放火に遭い、〈急進革マル派〉を名乗る組織が犯行声明を出した。警視庁公安一課の淡海は、元刑事で刑事技能指導者かつ小説家の毒島真理と行動を共にすることになる。毒島の舌には毒があるが、刑事としては優秀。あっという間に容疑者を絞り込み、犯人を挙げてみせるが、〈急進革マル派〉の一員ではなかった。
├ 柚月裕子

【新刊】[文庫化]柚月裕子『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』

10/15、講談社文庫より、柚月裕子さんの『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』が、文庫化されて発売されました。弁護士資格を剥奪され、法曹界から追い出された上水流涼子は、殺しと傷害以外であればなんでも引き受ける上水流エージェンシーを立ち上げた。東大卒でIQ 140の貴山伸彦を助手に、涼子は今日も公にできない揉め事を解決する。
└ 森博嗣

【新刊】[文庫化]森博嗣『ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case』

10/15、講談社文庫より、森博嗣さんの『ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case』が、文庫化されて発売されます。孤島にそびえるオメガ城に、7人の男女が集められた。物理学者、数学者、心理学者、医者、画家、記者、そして研究者のサイカワ・ソウヘイ。晩餐の後、4部屋の客室で死体が見つかるという異常事態が…
├ 坂木司

【読書】坂木司『アンと幸福』

梅本杏子がアルバイトをしている和菓子屋〈みつ屋〉東京デパート店の椿店長が、新しく銀座にできた旗艦店の店長として異動し、代わりに藤代店長がやって来た。初日から自分のカラーを出してきた藤代だが、杏子の接客中に横入りをしてきて別の商品を勧めるというクセがあった。藤代の考えがわからず、戸惑う杏子だが――。
├ 小路幸也

【新刊】[文庫化]小路幸也『からさんの家 伽羅の章』

10/10、徳間文庫より、小路幸也さんの『からさんの家 伽羅の章』が、文庫化されて発売されました。詩人で小説家で画家の伽羅は、新進の芸術家、建築家志望の学生、バーを営む歌手の女性たちととも東京下町の洋館で、一緒に暮らしている。そこに、義理の孫・まひろもやってきて…
├ 小路幸也

【新刊】[文庫化]小路幸也『からさんの家 まひろの章』

10/10、徳間文庫より、小路幸也さんの『からさんの家 まひろの章』が、文庫化されて発売されました。まひろの家庭はちょっと複雑。義理の祖母・三原伽羅が住む東京下町の洋館で、新進の芸術家、建築家志望の学生、バーを営む歌手の女性たちとともに暮らすまひろの日常。
└ 中山七里

【新刊】[文庫化]中山七里『越境刑事』

10/10、PHP文芸文庫より、中山七里さんの『越境刑事』が、文庫化されて発売されました。新疆ウイグル自治区出身の留学生ら2人が立て続けに殺害される事件が発生。高頭冴子警部は、事件に中国公安部が関与していることを突き止めるが、活動家の夫を持つ女性を拉致して中国へ出国されてしまう。『逃亡刑事』の「高頭冴子シリーズ」第2弾。