▼著者 ア行

【読書】岩井圭也『完全なる白銀』

「完全なる白銀を見た」新鋭の女性登山家リタ・ウルラクは、地球温暖化により沈みいく故郷サウニケの現状に目を向けてもらうため、北米最高峰デナリに冬季単独行を計画するが、下山中に消息を絶った。リタの幼馴染みシーラと旧友で写真家の藤谷緑里は、リタが登頂に成功したことを証明するため、冬のデナリに挑む。
├ 藤崎翔

【読書】藤崎翔『オリエンド鈍行殺人事件』

佐鰭田(さびれた)駅、雛尾田(ひなびた)駅、土井中(どいなか)駅、照尾茂姉(てれびもねえ)駅、羅塩茂姉(らじおもねえ)駅…折田駅と遠藤駅を結ぶローカル線、通称〈オリエンド鈍行〉の車内で殺人事件が発生した。死亡した猪島剛以外の乗客は7人。乗客たちは犯人探しをはじめるが…
├ 湊かなえ

【新刊】[文庫化]湊かなえ『人間標本』

11/21、角川文庫より、湊かなえさんの『人間標本』が、文庫化されて発売されました。「人間の標本を作りたい」生物学者の榊史朗の父で画家の榊一朗は、勲章を授与された際のパーティーのスピーチでそう発言し、勲章を返還させられた。「人間の標本を作りたい」その思いに駆られた史朗は、実の息子を含む6人の少年の標本を制作する。
├ 新川帆立

【新刊】[文庫化]新川帆立『令和反逆六法』

11/20、集英社文庫より、新川帆立さんの『令和反逆六法』が、文庫化されて発売されました。6つのパラレル・レイワにおける、6つの架空法律を取り上げた、リーガルSF短編集。『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』を文庫化。
├ 下村敦史

【新刊】下村敦史『暗闇法廷』

11/19、双葉社から、下村敦史さんの『暗闇法廷』が発売されました。後天的な障害を抱える人を支援するNPOの施設長が殺害された。容疑者は全盲の美波優月。検察側証人は耳が聞こえず、弁護側証人は喋れない少女。弁護士の竜ケ崎は、事件の真相を明らかにすることができるのか?
├ 呉勝浩

【読書】呉勝浩『アトミック・ブレイバー』

小型核爆弾による世界同時多発テロ『ヴァージン・スーサイズ』から27年。人類は温暖化と電力不足にあえいでいた。平凡なサラリーマンの堤下与太郎は、友人の天才プログラマー・西丸昴によって、世界で唯一格闘ゲーム〈アトミック・ブレイバー5〉の改造版をプレイできるようにされていた。人類の将来を左右するゲームの行方は…
├ 石持浅海

【読書】石持浅海『「真」犯人』

発明家のエジソンさんが殺害され、その傍らには恋人で詩人の小町さんが手首を切って倒れていた。小町がエジソンさんを殺害後、自殺を図ったものと思われたが、芸術村の村長は、成功を掴みかけている小町を守るため、CGアーティストの写楽さんを犯人に仕立て上げようとする。
├ 柚月裕子

【読書】柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』

世の中には、生まれながらにして運に見放されている者がいる。真柴亮はなぜ民間人1人と警察官1人を殺害することになったのか?亮はなぜ北へと逃亡したのか?なぜ人質をとって立てこもることになったのか?東日本大震災直後の東北で、人の命と命を繋ぐストーリー。
▼著者 カ行

【読書】[オススメ]越尾圭『ぼくが生きるということは、きみが死ぬということ』

ぼくが桜の木の下で「死にたい」と思ったとき、同じ桜の木の下で「生きたい」と願ったきみと意識の入れ替わりが起きた――十和田航平は、ブラック体質な会社で仕事上の悩みを抱え、死にたいと考えるまでになっていた。一方、順風満帆な生涯を送ってきた椿美羽は、ステージⅣの胃がんが見つかり、抗がん剤治療を受けていた。
├ 宮部みゆき

【新刊】[新装版]宮部みゆき『日暮らし』

11/14、講談社文庫より、宮部みゆきさんの『日暮らし』が、新装版になって発売されました。お恵と夫婦となり、植木職人に戻った佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は、18年前に生き別れた実の母、葵だという。「ぼんくらシリーズ」の第2弾。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『三世代探偵団 愛と哀しみへの逃走』

生きていれば……夕刻の宝石店に強盗が入った。犯人の1人、小堀克久は脅すために持っていた拳銃を発砲してしまい、警備員を殺害してしまう。なんとかその場から逃げることに成功した克久に、今度は暗殺の仕事の依頼が入る。克久と一緒に暮らしていた木田マリエは、警察に追われる克久と遭遇し、一緒に逃走することになってしまう。
├ ジェフリー・アーチャー

【読書】ジェフリー・アーチャー『消えた王冠は誰の手に ロンドン警視庁王室警護本部』

普段は宝物館に収容されており、女王が国会でスピーチするときのみ持ち出される王冠が狙われた。賓客と同様の警護体制が敷かれた王冠を、どのようにして盗み出そうというのか?ロンドン警視庁の警視正に昇進したウィリアム・ウォーウィックと美術品窃盗詐欺師マイルズ・フォークナーの知恵比べがはじまる。
├ 内田康夫

【新刊】[決定版]内田康夫『城崎殺人事件』

11/11、徳間文庫より、内田康夫さんの『城崎殺人事件』が、決定版になって発売されました。母・雪江のお供で兵庫の城崎温泉を訪れた浅見光彦は、幽霊ビルでの3人目の犠牲者に遭遇する。自作解説、浅見光彦ミステリー紀行の当該作エッセイ、山前譲氏の解説を収録した決定版!
├ 伊坂幸太郎

【読書】伊坂幸太郎『パズルと天気』

マッチングアプリに『解けない謎があります』と書くと、名探偵から連絡がある? かぐや姫が入った竹を誤って出荷してしまった? 動物園で姉の元彼と遭遇… 親友の結婚相手は高校時代に付き合っていた元カノだった…伊坂幸太郎さんが過去に書いた短編に書き下ろしを加えた短編集。
├ 宮島未奈

【読書】宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』

中2の夏休みを8月末閉店予定の西武大津店に捧げる。M-1グランプリに出る。高校入学から卒業までに髪がどれだけ伸びるか調べるために丸坊主で入学式に現れる…成瀬あかりが宣言し、行動することはいつも友人の島崎みゆきの想像を超えている。2024年『本屋大賞』受賞作!
└ 近藤史恵

【新刊】近藤史恵『オーロラが見られなくても』

11/8、KADOKAWAから、近藤史恵さんの『オーロラが見られなくても』が発売されました。ままならぬ人生を歩む5人が旅先で見つけるものとは?ときめく景色と料理に満ちた、世界を旅する物語。
└ 中山七里

【新刊】中山七里『とどけチャイコフスキー』

11/7、宝島社より、中山七里さんの『とどけチャイコフスキー』が発売されました。モスクワ音楽院で、「他国の音楽は不要」と主張する学部長が密室で殺害される。海外巡業中のピアニスト・岬洋介だけが事件の真相に辿り着く。「岬洋介シリーズ」第10弾!
└ ダン・ブラウン

【新刊】ダン・ブラウン『シークレット・オブ・シークレッツ』

11/6、KADOKAWAより、ダン・ブラウンの『シークレット・オブ・シークレッツ』が発売されました。大学教授のロバート・ラングドンは、プラハで行われる恋人・キャサリンの公演を聴きに行くが、残忍な殺人事件に巻き込まれる。『ダ・ヴィンチ・コード』の「ロバート・ラングドンシリーズ」第8弾!
├ 辻村深月

【新刊】[文庫化]辻村深月『噓つきジェンガ』

11/5、文春文庫より、辻村深月さんの『噓つきジェンガ』が文庫化されて発売されました。割の良いバイトをはじめたらロマンス詐欺の片棒を担ぐことになってしまった…100万円で受けられる「特別紹介の事前受験」という甘い誘い…人気漫画原作者・谷嵜レオのオンラインサロンを主宰する紡は、谷嵜に会ったことさえない…騙す者と騙される者の切実な葛藤と後悔を描く、スリリングな短篇集。
├ 知念実希人

【新刊】知念実希人『放課後ミステリクラブ8 かべをすりぬけるサンタクロース事件』

11/4、ライツ社より、知念実希人さんの『放課後ミステリクラブ8 かべをすりぬけるサンタクロース事件』が発売されました。殺人はないけどトリックは本格的。知念実希人さんが本気で書いた「子どもたちが人生で初めて読むミステリ小説」第8弾!
├ 知念実希人

【読書】知念実希人『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』

「途中でいつでもこのファイルを読むのをやめることは可能である」精神科医の上原香澄は、男女11人を殺害した八重樫信也の精神鑑定を担当した。八重樫は強い被害妄想に囚われており、「無数の『ドウメキの瞳』が俺をずっと見ている」と訴え続けていた。『ドウメキの瞳』とはいったい何なのか?
└ 中山七里

【読書】中山七里『総理にされた男 第二次内閣』

売れない舞台役者の加納慎策が、容姿がそっくりの真垣総理の”替え玉”になってから2年、長らく低迷する経済問題や新型コロナウイルスの問題、自然災害と次々と降りかかる難局に対峙するために、慎策は第二次内閣を発足させる。素人ならではの発想による驚愕の人事や政策で、慎策は難局を乗り越えることができるのか?
├ 浅倉秋成

【読書】浅倉秋成『失恋の準備をお願いします』

「私、本当は、魔法使いなの」大学進学を前に、同じ予備校に通う日輪に告白された満作千代子は、遠距離恋愛になるのを嫌い、交際を断ろうとするが、押しに弱い千代子は毎回日輪に言い負かされてしまう。自宅に遊びに来ていた近所の幼稚園児が視ていたテレビに着想を得た千代子は、自分が魔法使いだと言って交際を断ろうとする。
月間 BEST 3

【月間 BEST 3】2025年10月版

レビュー記事の在庫が減ってきたので、記事の数を稼ぐために「月間 BEST 3」なるものを書いてみました。2025年10月に紹介した本の中から、私のオススメ3冊を選んでみました。