読書

└ 中山七里

【読書】中山七里『ネメシスの使者』

埼玉県に住む戸野原貴美子が自宅で殺害された。貴美子の息子・軽部亮一は、通り魔殺人で2人を殺害し、死刑が妥当と思われた裁判で懲役刑を獲得し、服役していた。さらに、千葉県に住む二宮輝彦が殺害される。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『ジグβは神ですか』

加部谷恵美、雨宮純、山吹早月の3人は、美之里という施設を訪れる。美之里には、一般者も入場できて、キャンプなどを行えるエリアのほか、芸術家たちが居住して創作活動を行っている芸術村と呼ばれるエリアがあった。その芸術村の中で、美大生の隅吉真佐美の死体が発見された。
├ 大倉崇裕

【読書】大倉崇裕『福家警部補の追及』

元登山家の狩義之は、未踏峰チャムガランガ登頂を目指す息子・秋人の大口スポンサーである中津川威彦がスポンサーを下りようとしていることを知り、重役会議が開催される前に中津河を殺害する。登山中にガレ場から滑落したと見せかけるが、その死に疑問を抱いたのが、警視庁捜査一課の福家警部補だった。
├ 小路幸也

【読書】小路幸也『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン』

高校を卒業し、漫画家としてデビューした楢島あおいは、駅前の公園でオレオレ詐欺の現金の受け渡し現場らしきものを目撃する。紙袋を受け取った若い男の胸ポケットから、薄い紙片を掏りとったが、そこには「GT5901」と書かれていた。一方、あおいの父・明彦は帰宅途中に、行方不明になっている友人・脇田広巳の姿を見つける。
├ 辻村深月

【読書】辻村深月『凍りのくじら』

芦沢理帆子は進学校であるF高に通う女子高生。父でカメラマンの芦沢光は5年前、末期がんに冒された末、失踪した。そして、母汐子も、卵巣がんで入院中。そんな理帆子に、学校の先輩の別所あきらが、写真のモデルになって欲しいと言ってくる。
├ 島田荘司

【読書】島田荘司『占星術殺人事件』

画家の梅沢平吉は、占星術に基づき、6人の処女の肉体から完璧な1人の女性・〈アゾート〉を創り出す計画を立てたが、それを実行する前に平吉は密室の中で殺害されてしまう。しかし、平吉の死後、平吉の計画通り6人の娘たちが行方不明になり、日本各地で遺体の一部が切り取られた6体の死体が見つかる。事件から43年後、御手洗潔は、迷宮入りした事件に挑む。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『目薬αで殺菌します』

神戸で目薬の中身を劇薬にすり替えられるという事件が発生した。目薬の製造元TTK製薬では、サンプルを点眼しようとした社員が危うく被害に遭う事件が発生しており、探偵の赤柳はTTK製薬から調査を依頼される。サンプルの目薬に触れたのは、管理係の倉居三重子と、サンプルを使用しようとした直里浩文の2人だったが、三重子は1回目の聞き取りのあと失踪してしまう。
├ 海堂尊

【読書】海堂尊『チーム・バチスタの栄光』

東城大学医学部付属病院の不定愁訴外来、通称愚痴外来を担当する田口医師は、病院長の高階から呼び出される。病院内で行われている左心室縮小形成術、通称「バチスタ手術」は、開始以降26例続けて成功していたが、最近になって立て続けに3例失敗しているという。バチスタ手術を担当するチーム・バチスタのトップ・桐生医師が、失敗の原因がわからないため、第3者の目で手術を見てもらいたいと申し出、そのお鉢が田口に回ってきたのだった。
└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『本と鍵の季節』

図書委員の堀川次郎と松倉詩門は、1年先輩の浦上麻里から、自宅にある亡くなった祖父の金庫を開けて欲しいと相談を受ける。麻里は祖父から「大人になったら贈り物がわかるはずだよ」と言われていた。金庫が置かれているのは書斎。2人は書斎に置かれた遺品の中に、金庫を開けるためのヒントが隠されているのではないかと推理する。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『ηなのに夢のよう』

神社の松の木の枝から首を吊っている死体が発見されたが、松の木の枝は地上12mの高さ。その神社にかけられた絵馬の1つには、「ηなのに夢のよう」と書かれたものがあった。さらに、公園の池の島でも首吊り死体が見つかる。その島は岸から20m離れたところにあったが、衣服は濡れていなかった。そこにもまた、「ηなのに夢のよう」と書かれた絵馬が吊されていた。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』

高校卒業後、愛知県の実家を出て東京へやってきた和泉園子に、年下の彼氏ができた。しかし、親友の弓場佳世子に彼氏の佃潤一を紹介すると、佃は園子を捨てて佳世子と付き合うことに。園子は兄の康正に、「お兄ちゃん以外、誰も信用できなくなっちゃった」と電話で言ったのち、連絡が取れなくなってしまった。上京して園子の部屋に入った康正は園子の死体を見つけ、殺人だと確信するが、警察を呼ぶ前に自殺に見せかける細工を行い、自らの手で事件を暴くと決心する。
└ 中山七里

【読書】中山七里『帝都地下迷宮』

区役所の生活保護申請窓口で勤める小日向巧は、鉄オタの中でも〈廃駅鉄〉。職場でむしゃくしゃする出来事があった日の夜、旧萬世橋駅へ忍び込む。誰もいないと思っていた地下空間には、〈エクスプローラ(探検者)〉と呼ばれる100人規模の集団が生活していた。
├ 大倉崇裕

【読書】大倉崇裕『福家警部補の報告』

漫画家の河出みどりはかつて、三浦真理子とともに漫画を書いていた。同人誌で人気を集め、出版社からの声がかかったが、声をかけられたのはみどり1人だった。一方、出版社の営業部長になった真理子は、みどりを干そうとしていた。真理子の自宅に押しかけたみどりは、はずみから真理子を殺害してしまうが、これを事故に見せかけようと偽装する。
▼著者 ア行

【読書】我孫子武丸『殺戮にいたる病』

ホテルに女性を連れ込み、絞殺した上で屍姦し、乳房を切り取って持ち去るという連続殺人事件が発生した。三人目の被害者である島木敏子の妹・かおるは、元刑事の樋口の力を借りて、姉を殺害した犯人を捕まえようとするが、その矢先、4番目の被害者が出てしまう。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『λに歯がない』

C大学の国枝桃子助教授が共同研究を行っている建築会社の研究所内で、4人の男が殺害された。4人はいずれも銃で頭部を撃たれており、死後に歯をすべて抜かれていた。さらに、事件のあった研究施設のドアには入退出のログが残っておらず、防犯カメラにも4人と犯人が出入りする様子が映っていなかった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『二階の沈黙』

西沢隆一と芳恵の1人息子、7歳の守が8階のベランダから、肩のベルト1本でぶら下がってしまった。しかも、玄関にはチェーンがかけられており、室内に入ることができない。上階のベランダから飛び移り、絶体絶命のピンチを救ったのは、佐原だった。体調を崩し、職を失った佐原に、西沢は自社の経理の仕事を紹介するが、経理課のベテラン社員・岡田道江が使い込みを行ってクビになる。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『εに誓って』

加部谷恵美と山吹早月が乗車した、東京発中部国際空港行の高速バスがハイジャックされた。都市部の数ヶ所に爆弾を仕掛けたと言う犯人は、乗客に終始丁寧な口調で話し、携帯電話の使用も認めた。一方、ハイジャックされた高速バスの乗客名簿には、「εに誓って」という名前の謎の団体客の名が記されていた。
├ 辻村深月

【読書】辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』

初雪が降った日、私立青南学院高校に通う生徒8人がいつも通り登校すると、学校の中はもぬけの殻だった。1階の窓と扉は中から開けることができず、校舎内に閉じ込められてしまう。しかも、教室の時計、腕時計、携帯電話の時計はすべて5時53分を指したまま止まっている。8人は、2ヶ月前の学園祭最終日にクラスメイトが飛び降り自殺をしたことが原因ではないかと考えるが、誰が飛び降りたのかを、誰も思い出すことができない。
├ 伊坂幸太郎

【読書】伊坂幸太郎『マリアビートル』

東京駅を発車した東北新幹線〈はやて〉。その中には、誘拐された組織の大物・峰岸の息子を救出し、連れ帰る途中の〈蜜柑〉と〈檸檬〉が乗車していた。さらに、その2人が持ち帰るトランクに入った身代金を狙う〈天道虫〉が…一方、6歳の息子をデパートの屋上から突き落とした中学生・王子に復讐を果たすため、木村が乗車するが、王子に返り討ちにされてしまう。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『τになるまで待って』

加部谷恵美、海月及介、山吹早月の3人は、探偵の赤柳初朗から依頼されたアルバイトで、駐車場から1時間も歩かなければならない山の中にある伽羅離館を訪れる。伽羅離館には、超能力者の神居静哉が住んでいて、夕食後、恵美は神居とともに異界に迷い込むという体験をする。その後、神居が瞑想に使う部屋の中で首を絞められて殺害されてしまうが、部屋のドアには内側から鍵がかけられており、窓ははめ殺しの上、鉄格子が取り付けられていた。
└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『追想五断章』

父親の死に伴って大学を休学し、伯父が営む古書店を手伝う菅生芳光が店番をしていると、北里可南子が訪ねてきた。前日に甲野十蔵の家から引き取ってきた古書の中にまぎれている、『壺天』という雑誌、しかも、父親が〈叶黒白〉という筆名で投稿した小説が載っているものを探しているのだという。可南子が父の遺品を整理しているときに、はじめて父が少なくとも5編の小説を書いていたことを知り、その行方を探しているのだと言う。
└ 中山七里

【読書】中山七里『ヒポクラテスの試練』

元東京都議会議員・権藤要一が肝臓がんで死去した。しかし、城都大附属病院の医師・南条は、がんの進行が早すぎるとして、旧知の間柄である法医学者・光崎藤次郎に相談を持ちかける。光崎は権藤の死体を解剖し、突然変異したエキノコックスを見つけ出す。さらに、権藤と同様の症例の患者を探した光崎は、東京都の元職員・蓑輪義純に目をつける。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『θは遊んでくれたよ』

フリーターの早川聡史が、25歳の誕生日にマンションから転落して死亡した。早川の額には、口紅で「θ」と書かれていた。半月後、今度は看護師の木村ちあきが勤務先の病院から転落して死亡した。ちあきの手のひらにも、口紅で「θ」と書かれていた。2人の死は、事故または自殺として処理されようとしていたが、愛知県警の近藤刑事は、2人の身体に残されていた「θ」の文字が引っかかっていた。
├ 知念実希人

【読書】知念実希人『レゾンデートル』

時効や精神喪失、少年法などにより、刑罰を与えられなかったり、軽い刑罰しか与えられなかった犯人の首をナイフで切り裂き、現場に「R」と書かれたトランプのジャックを残す殺人鬼、〈ジャック〉が犯行を重ねていた。一方、医師の岬雄貴は、友人の医師に胃カメラの検査を依頼したところ、ステージ4の癌がみつかる。その日から酒浸りになった雄貴は、コンビニに酒を買い出しに行った際に2人組の不良から暴行を受ける。