第9号棟シリーズ

├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『不思議の国のサロメ』

今村まどかはの母・朝代は、不倫関係にあったまどかの家庭教師・角田の首を切り落とし、殺害してしまった。そのまどかも、自分がサロメになったと思い込み、精神病院へ入院させられてしまう。サロメとは、聖書に登場する少女で、王に踊りを所望された際、「なんでも望みのものをやる」という約束をさせた上で、妖艶な舞を踊り、「予言者ヨハネの首が欲しい」と望んだ人物である。そして、精神病院に入院させられたまどかも、看護人の首を切り落としてしまう。鈴本芳子は、少女の力で男性の首を切り落とすことができないと考え、第九号棟の仲間たちの力を借りて、事件の真相に挑む。
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【読書】赤川次郎『真夜中の騎士』

やり手の実業家・添田正一が殺害された。ホテルの玄関前で、白馬に乗った黒衣の騎士に、剣で首をはねられてしまったのだ。その後も、白馬に乗った騎士は、社会的に悪とされている有名人を殺害していく。鈴本芳子は、ダルタニアンやホームズの力を借りて、事件の謎に挑む。
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【読書】赤川次郎『クレオパトラの葬列』

大矢、矢島、矢田の3人がはじめた会社〈三矢産業〉は、それぞれ社長、専務、常務の肩書きが付けられているものの、3人が同等の権限を持っており、1人に何かあったとしても、会社経営に影響が出ないはずだった。しかし、矢島が取引先の女社長に溺れ、事態を重く見て東京に駆けつけた大矢までもが、その女性にのめり込んでしまう。そして、最後に残った矢田までもが…パーティーの席で、大家の娘朋子から相談を受けた鈴本芳子は、ホームズやダルタニアン、ルパンらの力を借りて、事態の収拾に乗り出す。
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【読書】赤川次郎『百年目の同窓会』

ある日突然、普通の主婦が「自分はメアリだ」と言い出した。さらに、身元不明で保護された女性はエリザベスと名乗り、アニーと名乗る女性まで…これら3人が名乗っている名前に共通するのは、約100年前のロンドンを恐怖に陥れた「切り裂きジャック」の被害者の名前だった。鈴本芳子は、ホームズらの力を借りて、残る2人の被害者を名乗る女性を探し始めるが、アニーを名乗っていた三原冴子が、首をナイフで裂かれて殺害される。
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【読書】赤川次郎『華麗なる探偵たち』

大金持ちの令嬢鈴本芳子は、20歳の誕生日に、父の遺産数億円を受け継ぐ予定だった。しかし、薬で眠らされ、気がつくと精神病院に閉じ込められていた。病院の9号棟では、自分が歴史上の人物だと思い込んでいる患者たちが暮らしていた。エドモン・ダンテスが掘った抜け穴を使って病院を抜け出し、自宅に帰った芳子だが、食料の貯蔵庫で叔父の鈴本志郎が殺害されていた。芳子はホームズやダルタニアンらの力を借りて、事件の謎に挑む。