浅見光彦シリーズ

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【読書】内田康夫『上海迷宮』

日本で法廷通訳として活躍する中国人女性・曾亦依の友人・賀暁芳が新宿のマンションで殺害された。さらに、上海に住む父親・曾維健が殺人容疑で公安局に捕らえられたという。亦依は、父親の友人である林道義教授から浅見を紹介される。浅見は飛行機が苦手なことを理由に拒むが、大阪から出るフェリーがあることを知り、依頼を引き受ける。
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【読書】内田康夫『他殺の効用』

山久物産の社長・山橋啓太郎が自宅近くの仕事場で首を吊っているのを発見された。浅見の母・雪江の俳句仲間で同社専務の久永は、社長は殺害されたのではないかと、浅見に相談を持ちかける。自殺するにしても、約五十億円の生命保険が入るようになる、三日後以降にしたはずだと言うのだ。
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【読書】内田康夫『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人II』

学生時代ヨーロッパを旅した浅見の兄・陽一郎がイタリアで出会った日本人が、数日後に事故死した。そして二十七年後、豪華客船「飛鳥」で世界一周クルーズ中の浅見のもとに依頼が舞い込む。イタリアのトスカーナ地方にあるカッシアーナ・アルタという村にあるヴィラ・オルシーニに豪華客船「飛鳥」の乗客たちが予約を入れて間もなく、「貴賓室の怪人に気をつけろ」という脅迫状が届いた。浅見に助けを求めたのはそのヴィラを手伝う若狭優子からのものだった。浅見たちが到着して間もなく、カッシーナ・アルタでは日本人画家の殺人が発生する。そこには、キリスト教の聖遺物に関する秘密が関わっていた。
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【読書】内田康夫『十三の冥府』

雑誌『旅と歴史』で『都賀留三郡史(つがるさんぐんし)』という古書の正当性を支持する記事を連載したところ、記事を批判する投書が大量に送りつけられた。対処に困った編集長の藤田は浅見に事態の解決を依頼してきた。『都賀留三郡史』を発見した八荒神社の宮司・湊博之は、『都賀留三郡史』こそが史実だと譲らない。一方、『都賀留三郡史』を否定する論文を発表する予定だった青森中央大学の本間教授は学会の三日前に急死した。また、湊宮司の自宅に出入りしていた棟梁は事故死、その事故の唯一の目撃者が殺害される。否定派の人間が相次いで死亡するが、これはアラハバキ神の祟りによるものなのか?
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【読書】内田康夫『化生の海』

北海道余市でウイスキーの蒸留所でガイドをしている三井所園子の父・剛史は、五年前金策のために松前へ行くと家を出たあと、石川県加賀市の海で殺害されているのが見つかった。浅見はわずかに残された剛史が生きた痕跡を追って、北海道、北陸、北九州を駆け巡るが、それはかつて北前船が辿った道でもあった。
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【読書】内田康夫『贄門島』

千葉県大原町で行われるはだか祭りの取材に訪れた浅見は、同業者の平子裕馬と出会う。平子の高校時代の友人が時化の海に単独で漁に出て帰らぬ人になってしまったという。さらに、他にも死亡事故が続いたという。はだか祭りの翌日、浅見は父・秀一が生前海難事故に逢ったときにお世話になった人物にお礼を言うため、美瀬島――別名贄門島――へ渡るが、同行した平子が行方不明になってしまう。
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【読書】内田康夫『しまなみ幻想』

村上咲枝の母・美和はしまなみ海道の橋の上から転落死した。実家の老舗和菓子屋の経営不振によるノイローゼが原因とみられたが、咲枝は母の死に疑問を抱く。咲枝は平塚亭で浅見と出会うが、その直後に愛媛県新居浜市の山道で車が転落し、女性が死亡した。この女性こそが咲枝の母を最後に目撃した人物であった。この事件を受け、浅見はしまなみ海道へと向かい、咲枝と共に「世界最小の探偵団」を結成する。
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【読書】内田康夫『中央構造帯』

阿部奈緒美が勤める日本長期産業銀行には「将門の椅子」とよばれる席があり、この席に座った人が相次いで不審死を遂げている。そして、奈緒美が恋した田中誠一が殺害されてしまった。そんな時、奈緒美は大学の同窓生である浅見と出会う。さらに、茨城県の将門川で自殺者が出たが、これらの事件は平将門の呪いによるものなのか?
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【読書】内田康夫『箸墓幻想』

邪馬台国の研究に生涯を捧げた考古学界の権威小池拓郎が殺害された。その直後、小池が発掘の指揮を執っていたホケノ山古墳から画文帯神獣鏡が見つかった。浅見は小池が寄宿していた当麻寺の住職に依頼され、事件の解明に乗り出す。浅見は小池が残した一通の古い手紙と写真を手掛かりに捜査を進める。
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【読書】内田康夫『貴賓室の怪人「飛鳥」編』

浅見の元に、日本最大の豪華客船「飛鳥」で、世界一周の取材旅行をするという仕事が舞い込んだが、「飛鳥」では「貴賓室の怪人に気をつけろ」という手紙が浅見を待ち受けていた。寄港地の香港を出航した三日後、浅見と同室で、香港で下船した後行方不明になっていた村田の死体が船内の遺体安置ケースの中で発見される。
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【読書】内田康夫『秋田殺人事件』

兄・陽一郎からの依頼で秋田県の副知事・望月世津子の私設秘書となった浅見だが、秋田県では県の第三セクターである建設会社が残した膨大な債務と欠陥住宅の問題が吹き荒れていた。世津子の就任と時を同じくして、県庁の職員が不審死を遂げるが、警察は早々に自殺と結論づけてしまう。
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【読書】内田康夫『ユタが愛した探偵』

暴露雑誌を刊行する会社の社長・風間了が沖縄で死亡しているのが発見された。浅見は風間の会社の社員に依頼されて事件を解き明かすために沖縄へ向かう。風間は生まれながらに霊能力を持つ女性・式香桜里を追って沖縄を訪れたと考えられたが、香桜里は風間とは会っていないと言う。浅見は香桜里の能力の助けを借りつつ、事件の真相に迫る。
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【読書】内田康夫『氷雪の殺人』

浅見は北海道沖縄開発庁長官の秋元康博と利尻島で密かに面会する。秋元は二カ月前に利尻富士の登山道で東京都の会社員・富沢春之が自殺した件について、事件性がないか調べなおして欲しいと浅見に要望した。浅見が富沢の足跡を辿ったところ、カルチャーセンターに「プロメテウスの火矢は氷雪を溶かさない」というメモを残していたことがわかった。また、恋人の中田絵奈の元には『氷雪の門』という歌が入ったCDが送られていた。
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【読書】内田康夫『黄金の石橋』

テレビドラマで浅見光彦役を演じている絵樹卓夫の母のところに「金のことを書いた書類はどこだ」と訊ねる電話が繰り返しかかってくるという。軽井沢のセンセから依頼を受けた浅見は、ちょうど取材で訪れるルート上に絵樹の母の家があるということで、簡単に引き受けてしまう。鹿児島に着いた浅見は、『旅と歴史』編集長の藤田から託かった封筒を大学生の緩鹿智美に手渡すが、智美のボーイフレンド・新田翔の父親が殺害され、新田に容疑がかかってしまう。
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【読書】内田康夫『はちまん』

雑誌『旅と歴史』の取材で信州の中野を訪れたカメラマンの小内美由紀は、自分の名前と同じ名前をもつ小内八幡宮で飯島昭三という老人に出会うが、その後、飯島が秋田県金浦町で殺害されているのが発見される。さらに、美由紀の婚約者の松浦が赴任先の高知で危うく事故に見せかけて殺害されそうになる。
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【読書】内田康夫『藍色回廊殺人事件』

四国八十八ヶ寺の取材で四国を訪れていた浅見は、祖谷渓で十二年前に発生した殺人事件の話を仕入れる。崖下への転落事故を装ったものだったが、天井に口紅で「殺される」と書かれていたのだという。
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【読書】内田康夫『鄙の記憶』

地元テレビ局の通信員・久保一義が、「面白い人に会った」と言い残して寸又峡で殺害された。七日後、寸又川にある大間ダムで男性の遺体が発見され、宿泊先のホテルの部屋からは札束が見つかるが、この男は秋田県大曲市の老女強盗殺人の容疑で指名手配されている男だった。
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【読書】内田康夫『遺骨』

淡路島に向かうフェリーを待つ列の中で浅見が出会った龍満智仁が、東京の自宅近くで何者かに刺されて死亡してしまう。さらに、龍満の部下の田口信雄が足尾で殺害される。
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【読書】内田康夫『崇徳伝説殺人事件』

天皇家にまつわる怨霊伝説を求めて京都を訪れた浅見は、見知らぬ女性からフィルムを託される。どうやら待ち合わせの相手を間違えたらしい。東京に帰った浅見がフィルムを現像してみると、そこには額を割られた老人の遺体が写っていた。その直後、浅見にフィルムを託した女性が待ちあわせていたと思われるフリーライターの新坂達之が殺害されてしまう。
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【読書】内田康夫『姫島殺人事件』

浅見が姫島の取材中に出会った本庄屋の息子・属優貴雄が殺害された。属は土産物屋の娘・中瀬古朝子に言い寄っており、浅見にも朝子に手を出すなと脅しをかけていた。さらに、米軍基地移設問題を取材していたカメラマン・浦本智文が水死体で発見され、浅見は姫島へと舞い戻る。
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【読書】内田康夫『蜃気楼』

富山の薬売りの取材のために富山を訪れた浅見だが、偶然取材を申し込んだ売薬さん・梶川尋助が舞鶴で殺害されてしまう。捜査に進展が見られないのを見かねた浅見は梶川の孫の梶川優子共に事件の真相に挑む。
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【読書】内田康夫『華の下にて』

京都で殺害されたルポライターの代わりに国際生花シンポジウムの取材で京都を訪れた浅見ですが、新進華道家牧原良毅の秘書中瀬信夫がホテルの部屋で殺害されているのを発見します。浅見は牧原から中瀬の事件を調査して欲しいと依頼され、京都の華道界に潜む謎に迫ります。
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【読書】内田康夫『記憶の中の殺人』

「墓のことで相談がある」浅見の元へ軽井沢のセンセこと内田康夫から電話があった。死期が迫ってきたのかと喜ぶ(?)浅見だが、内田が持ちかけた相談の内容とは、内田家の墓に花を供えていく謎の人物を突き止めて欲しいというものであった。浅見は隣に建つ財田家の墓に供えられた花が内田家の墓に挿されたと推理するが、一月後、その財田家の当主啓伍が刺殺されてしまう。
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【読書】内田康夫『イーハトーブの幽霊』

北上川沿いにある“イギリス海岸”で花巻市内に住む郡池充の水死体が見つかった。郡池は頭を殴打された後、川に落とされたらしい。続いて花巻祭りが始まった日の夜、市内を流れる豊沢川で変死体が見つかった。死んでいたのは郵便局長をしている代田聡だった。花巻祭りの取材で花巻市を訪れていた浅見だが、二つの事件は宮沢賢治にまつわる事象が関係していると考え、滞在期間を延ばして事件の捜査に乗り出す。