
【読書】森博嗣『捻れ屋敷の利鈍』
保呂草潤平は、美術品鑑定士として、熊野御堂譲の屋敷を訪ねた。熊野御堂家の敷地の中には、メビウスの帯状の建築物、通称〈捻れ屋敷〉があった。しかし翌朝、捻れ屋敷を構成する部屋の1つで、男性の遺体が発見されるが、捻れ屋敷の入り口は施錠されていた。また、別の部屋に飾られていた美術品〈エンジェル・マヌーヴァ〉が持ち去られていた。さらに、熊野御堂も敷地内のログハウスの中で絞殺されているのが発見される。しかも、ログハウスの入り口は内側からセメントで固められていた。