レビュー

├ 内田康夫

【読書】内田康夫『神戸殺人事件』

浅見は源平、一の谷の戦いの取材で神戸を訪れる。その夜、取材相手の松村と神戸の街を歩いていたところ、女性が助けを求めてくる。浅見の機転でその場を乗りきったのだが、女性は「赤い寺 白い犬」と書かれた謎の紙を残して立ち去ってしまう。しかも、次の朝、松村の死体が神戸の沖合で発見される。一方、三木市にある呑吐ダムでは、芦屋にある小野田家へ商談で来ていた画廊の社員が殺害されているのが発見され、相棒の社員も布引の滝で死体が発見される。
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【読書】内田康夫『菊池伝説殺人事件』

浅見は雑誌『旅と歴史』編集長の藤田から「清少納言と西郷隆盛と菊池寛が親戚だった」というネタでルポを書くように言われ、熊本を目指す。しかし、新幹線で隣の席になった女性・菊池由紀がいきなり涙をこぼし始めた。偶然が続き、熊本までの電車でも隣の席になった二人だが、熊本駅で浅見は突然刑事に呼び止められる。なんと、由紀の恋人・辻綾一が由紀の父を殺害した容疑者だというのだ。
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【読書】内田康夫『琥珀の道殺人事件』

浅見は戸塚警察署の橋本警部の訪問を受ける。通り魔殺人事件として捜査中の事件が、怨恨によるものだというのだ。しかも、その理由は被害者の表情にあるという。しばらくすると、八年前に通り魔殺人の被害者が撮った記念写真に共に写っていた男性が三陸海岸の崖から転落死を遂げる。橋本警部からの依頼を受けた浅見は岩手へとソアラを走らせる。
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【読書】内田康夫『日蓮伝説殺人事件』

山梨のジュエリーブランド『ユーキ』の宝石鑑定士伊藤木綿子は『ユーキ』の専属デザイナー白木美奈子から相談を受ける。美奈子がデザインした宝飾品に粗悪な宝石が紛れ込んでいたらしい。数日後、美奈子が死体となって発見される。一方、日蓮聖人のルポの依頼を受けた浅見光彦は日蓮宗総本山のある身延山へ向かう途中で木綿子と知り合う。美奈子が殺害されたのと時を同じくして、木綿子の恋人塩野満も失踪してしまう。塩野が残したメッセージをもとに熊野神社へ行くと、「日蓮の生まれ給いしこの御堂」という落書きが…この落書きにはどのような意味があるのか? 浅見と木綿子が怪事件に挑む。
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【読書】内田康夫『讃岐路殺人事件』

友人たちと一緒に四国の霊場巡りをしていた浅見の母・雪江が、車にはねられて記憶を失った。幸い雪江の記憶はほどなく戻るが、「瀬戸大橋自殺者第一号?」というニュースを見て雪江が声を上げる。自殺したとされる久保彩奈が、雪江の事故の相手だと言うのだ。彩奈が自殺ではないと判断した浅見は捜査を開始するが、彩奈の兄・正弘が「ウラシマ・タロウノ・ホコ……」と言い残して殺害される。
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【読書】内田康夫『金沢殺人事件』

浅見の自宅の近所にある平塚神社の境内で、男性が「オ・ン・ナ・ニ……ウ・シ・ク……」と言い残して死んだ。その場に居合わせた北原千賀は、実家のある金沢で「美術の小径」の階段から突き落とされて死亡する。
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【読書】内田康夫『横浜殺人事件』

東京湾からはるかに房総半島の山々を望むことができる金沢山の頂上で、浜路恵一の遺体が発見された。さらに、横浜でロケを行っていた女性レポーター・山名めぐみが殺害される。童謡「赤い靴」と「青い眼をした人形」に纏わる事件に浅見が挑む。
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【読書】内田康夫『隅田川殺人事件』

結婚式場に向かう花嫁・津田隆子が、隅田川を往く水上バスから消えた。その披露宴には浅見の母・雪江が新郎・池沢の友人として招かれていた。十日後、築地の掘割で女性の全裸遺体が見つかる。見つかった女性は隆子ではなかったが、池沢の遠縁にあたる人物だった。
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【読書】内田康夫『城崎殺人事件』

浅見は母・雪江のお供で城崎を訪れるが、旅行の途中、廃墟となったビルでの自殺事件に遭遇する。そこは、過去に金の先物取引で何千億円もの詐欺被害を出した保全投資協会がかつて入っていたビルで、自殺者はこの1年で3人目になるらしい。浅見が借りたレンタカーのブレーキが効かなくなったりと、浅見の周りにも不審な影が見え隠れする。
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【読書】内田康夫『隠岐伝説殺人事件』

浅見は後鳥羽上皇遺跡発掘調査団の記録係として隠岐を訪ねる。すると、親睦パーティーに乱入し、上皇の祟りがあると騒いでいた老人が溺死体で発見される。さらに、発掘現場では考古学者の佐田の変死体が見つかる。いずれも、笑いながら死んでいったという不審な死に方であった。
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【読書】内田康夫『江田島殺人事件』

江田島の古鷹山系で火事が発生。焼け跡から腹に短刀を突き刺した男性の遺体が見つかった。十年後、自衛隊の施設、教育参考館から東郷元帥の佩剣が盗まれるという事件が発生し、浅見が調査に乗り出す。奇しくもその日、またしても短刀を胸に突き刺した男性の遺体が見つかる。
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【読書】内田康夫『志摩半島殺人事件』

志摩で運行されているフェリーが、真珠の養殖筏に死体が引っかかっているのを発見した。死んでいたのは暴力団から作家へと転身した袴田啓二郎だった。同じ日、浅見は海女の取材のために志摩を訪れ、海女の訓練を受けている美少女・岩崎夏海を取材する。浅見が書いた記事が掲載された一週間後、夏海を取材した記者・野村恒雄の死体がパールロードの崖下で発見される。
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【読書】内田康夫『鞆の浦殺人事件』

趣味の囲碁に興じすぎた推理小説家の内田は東京のホテルでカンヅメにされてしまう。しかし、ホテル内の囲碁サロンでまた囲碁を打っていた内田は間宮弘毅という老人と知り合う。しかし翌日、間宮が行方不明になったとして内田は刑事たちの訪問を受ける。ところが、浅見と赤坂署の堀越が間宮の部屋を訪ねてみると、間宮は在室しており、前日内田が会った男性とは別人であった。数日後、内田に対して間宮と名乗った老人が広島で死亡しているのが発見される。
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【読書】内田康夫『天河伝説殺人事件』

新宿の高層ビルの前で突然男性が胸を押さえて倒れた。男性の手からは五十鈴がこぼれ落ち、男性は絶命した。殺害された川島孝司の娘・智春は、偶然新幹線の斜め隣に座った男性から、五十鈴が吉野にある天河神社の御神体で、手に持っている物はそのレプリカであることを知らされる。一方、能の水上(すいじょう)流の舞台では、次期宗家と目されていた水上(みずかみ)和鷹が謎の死を遂げた。さらに和鷹の祖父で水上流宗家の和憲も吉野の山中で変死体で見つかる。
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【読書】内田康夫『日光殺人事件』

日光の華厳の滝で自殺者が出た。レスキュー隊員が遺体の回収作業のために下りると、自殺者の近くに白骨化した遺体を見つけた。遺体が指にはめていた指輪から、遺体は智秋家の次男・次郎であることがわかり、関係者が騒然となる。一方、浅見は天海僧正が明智光秀だったという俗説についての取材で日光を訪れていた。さらに、智秋次郎の葬儀に参列した短歌仲間の山田俊治が殺害される。
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【読書】内田康夫『恐山殺人事件』

音楽教室で講師を務める杉山博之がトリカブトの毒で殺害された。三日後、杉山が勤めていた音楽教室のオーナー高川伸男までもが何者かに毒殺される。さらに、浅見が杉山の祖母・サキを青森に訪ねた日の夜、サキが谷底に転落死しているのが発見される。
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【読書】内田康夫『軽井沢殺人事件』

東京都南青山の路地でパトカーの前に飛び出した男性が死亡します。男性は死ぬ間際に「ホトケのオデコ」という謎のメッセージと名刺をを残して絶命した。一方、軽井沢では、公安部員が軽井沢大橋から遺棄されるという事件が発生しており、警察庁刑事局長の兄から“特命”を受けた浅見光彦は軽井沢へと飛ぶ。
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【読書】内田康夫『佐用姫伝説殺人事件』

浅見が母・雪江の名代で訪れた陶芸家・佐橋登陽の個展会場で出会った評論家・景山秀太郎が殺害されました。死体の上にはなぜか黄色い砂が撒かれ、ホテルの室内には「佐用姫の」と書かれた痕跡のあるメモが残されていました。事件の真相を求めて有田を訪れた浅見ですが、佐賀ではその日の朝に唐津の陶芸家の死体が発見されていました。
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【読書】内田康夫『竹人形殺人事件』

浅見の兄・陽一郎のもとに越前大観音の建設を巡る不正を揉み消すようにと陳情が行われた。しかも、揉み消さなければ亡き父が関係する女性に渡したという越前竹人形を母・雪江のもとに持ち込むと脅しをかけてきた。浅見は陽一郎から依頼され、父が渡したとされる竹人形の由来を調査しに福井へと向かうが、浅見が訪問した竹細工師が殺害される。
▼著者 ハ行

【読書】深水黎一郎『最後のトリック』

小説家である「私」のもとに、本格ミステリーに残された最後のトリック――読者が犯人――のアイデアを売ります。との手紙が届く。売値は2億円。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『終幕のない殺人』

浅見と幼馴染みの野沢光子の二人は、俳優の加堂孝次朗が所有する箱根の別荘へ招待されます。年末に開催されるパーティーで、二年続けて人が亡くなっているのだという。しかし、パーティーの席上には加堂の姿は無く、どこからともなくバンドが現れたりと、奇妙な出来事が続きます。そして、パーティーが始まって二時間が経過した頃、最初の犠牲者が出てしまいます。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『長崎殺人事件』

軽井沢に住む内田康夫氏のもとに、老舗カステラメーカーの娘・松波春香から助けを求める手紙が舞い込みます。春香の父親が殺人の容疑で逮捕されたのだという。その頃、長崎ではグラバー園で連続殺人事件が発生しており、地元代議士からの要請で浅見はその事件の捜査に借り出されていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『ウェディングドレスはお待ちかね』

「結婚はやめなさい。笹野宏人と結婚すれば、ハネムーンからの帰り道は棺の中ですよ」笹野との結婚式を5日後に控えた南条麗子は、正体不明の女性から警告を受けます。母・華代からその話を聞いた麗子の双子の妹・美知は世間知らずの姉と入れ替わることにしますが、美知と入れ替わった麗子は美知がボスをつとめる不良たちの根城〈暗黒街〉を取り仕切ることに…さらに、麗子と美知が入れ替わったことを知ったライバルのグループのボスと決闘することに!
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『美濃路殺人事件』

宝石商の月岡和夫が車内に大量の血痕を残して、宝石や現金と共に失踪しました。一方、月岡の友人で会社員の高桑雅文が愛知県犬山市の明治村にある灯台の下で殺害されました。愛知へ飛んだ月岡の娘・三喜子の元には月岡の居場所を知っているという謎の男から連絡が入ります。一方、美濃和紙の取材で岐阜を訪ねていた浅見は、明治村の事件現場に花を手向ける三喜子と出会います。