
【読書】内田康夫『不等辺三角形』
仙台簞笥の職人・井上孝夫は、名古屋の家に伝わる「幽霊簞笥」を修理することになった。作業場に置いた簞笥を詳しく調べてみると、隠し棚から漢詩のようなものが出てきた。井上は簞笥の修理を依頼した男性に連絡をとろうとするが、男性は簞笥を預かった日の夜に殺害されていた。さらに、井上の家に「幽霊簞笥」を見に来た男性も東松島市の海岸で死体となって発見された。「幽霊簞笥」の持ち主である正岡佑直から捜査を依頼された浅見は、修理中の「幽霊簞笥」がある東松島市の井上の工房を訪ねる。