【読書】赤川次郎『恋する絵画 怪異名所巡り6』
子育てが一段落して、カルチャーセンターの絵画教室に通う辻井芳子は、展覧会を見に行った美術館で、1枚の若い男の肖像画に目を引かれた。自宅に帰った芳子が寝室へ入ると、壁には先ほど美術館で見た肖像画がかかっていた。テレビで肖像画の盗難事件を報じるニュースを見た芳子は、娘の敦子とともに肖像画を公園に置いてきたが、自宅に帰るとまたしても寝室の壁に肖像画がかかっていた。敦子の友人の遠藤真由美から相談を受けた、〈幽霊と話せるバスガイド〉町田藍は、肖像画に危険なものを感じる。