
【読書】周木律『眼球堂の殺人』
世界的建築家・驫木煬が建てた、名前のとおり眼球を模した私邸〈眼球堂〉に、5人の著名な学者、芸術家、政治家と、編集者が招待された。そして、その中の1人、数学者の十和田只人にくっついてやって来た駆け出しのルポライター・陸奥藍子を加えた人々が、山の中に立てられた〈眼球堂〉に、3日間滞在することになる。しかし翌朝、驫木が敷地内にある高さ10mのポールの先端に刺さっているのが発見される。さらに3日目の朝、物理学者の南部耕一郎が銃殺され、政治家の黒石克彦が転落死しているのが発見される。