└ 森博嗣 【読書】森博嗣『情景の殺人者』 探偵事務所長の小川令子が俳優の草元明美と浮気調査の契約を結んだ日、明美が稽古場の裏の駐車場で殺害された。積もった雪に広がる血痕。実は、過去にも雪の上に血痕を残して女性が殺害された事件が2件発生していたという。 2023.12.23 └ 森博嗣
├ 周木律 【読書】周木律『教会堂の殺人』 X県の山奥に"狂気の建築家"沼四郎が建てた教会堂。その側を流れる川の下流で、数学者の小角田雄一郎の水死体が見つかった。さらに新聞記者の脇宇兵の焼死体が発見される。さらに、第2、第3の被害者まで…教会堂にはトラップが仕掛けられており、自分が死んでもう1人を助けるか、自分が生き残ってもう1人を犠牲にするかの2択を迫られることになっていた。 2023.12.20 ├ 周木律
▼著者 カ行 【読書】小島正樹『武家屋敷の殺人』 弁護士の川路弘太郎は、孤児院で育った静内瑞希から、生家を探して欲しいという依頼を受ける。手がかりは、瑞希が孤児院の前に置かれたときに一緒に置かれていた伯父からの手紙と日記、母と祖母らしき写真の3点。川路と友人の那珂邦彦は、瑞希の生家を発見することに成功するが、新たな殺人事件が発生してしまう。 2023.12.18 ▼著者 カ行
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ』 朝、店先に出しているワゴンの上に、林檎が置かれるということが、3度続いた。一方、中学に上がって図書委員になった研人が、友人の西田光輝と喧嘩するという事件が起きる。 2023.12.16 ├ 小路幸也
├ 秋吉理香子 【読書】秋吉理香子『絶対正義』 ノンフィクション作家の和樹、主婦の由美子、インターナショナルスクールの副学長の理穂、俳優の麗香。高校の同級生4人のもとに、高規範子から招待状が届く。範子は、和樹ら4人が、5年前に殺害したはずの人物。約束の日、約束の場所で待ち受けていたのは… 2023.12.13 ├ 秋吉理香子
▼著者 ヤ行 【読書】八木圭一『一千兆円の身代金』 国武元副総理の孫息子・篠田雄真が誘拐された。犯人の要求は、日本の財政赤字額である1085兆円の身代金。または、財政危機を招いた責任についての謝罪と、具体的な再建策の提示を行うこと、という、前代未聞のもの。警察は、平岡ナオトという人物が書いた『嘆願ブログ』に着目するが… 2023.12.12 ▼著者 ヤ行
└ 中山七里 【読書】中山七里『作家刑事毒島』 『ワナビの心理試験』フリーの出版プロデューサー・百目鬼次郎が、背後から柄のないアイスピックのようなもので刺されて殺害された。百目鬼は〈小説すめらぎ新人賞〉の下読みを担当しており、落選させた三人の応募者から、脅迫めいた抗議文が出版社に届けられていた。警視庁の犬養は、コンビを組む高千穂明日香に、刑事技能指導員で兼業作家の毒島真理の意見を訊いてくるよう指示する。 2023.12.10 └ 中山七里
▼著者 ナ行 【読書】南原詠『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』 特許権を盾に、企業から巨額の賠償金をふんだくっていた元パテント・トロールの大鳳未来のもとに、VTuberが使用している撮影システムが特許を侵害しているとの警告書が届いたと、相談が持ちかけられた。権利者は、撮影システムの使用中止と破棄、ならびに売り上げの10%を要求するという、他に類を見ない内容だった。このシステムを使用する人気VTuber・天ノ川トリィを護るため、未来が立ち上がる。 2023.12.09 ▼著者 ナ行
├ 下村敦史 【読書】[オススメ]下村敦史『同姓同名』 登場人物は全員「大山正紀」!!前代未聞のミステリ。16歳の少年が、6歳の少女をめった刺しにして殺害する事件が発生。通常、少年の名前は報道されないが、一部報道で犯人が「大山正紀」であることが流れてしまう。その報道は、同姓同名の「大山正紀」らの運命を変えてしまうことになる。「大山正紀」らは、被害者の会を立ち上げるが… 2023.12.04 ├ 下村敦史
├ 周木律 【読書】周木律『伽藍堂の殺人』 N県の沖合に浮かぶ伽藍島。ここで、2人の数学者による講演会が開かれた。伽藍島に集まったのは、放浪数学者の十和田只人や、大学院生の宮司百合子。そして、百合子の兄で警察庁の警視である司ら。伽藍島にある2つの堂、伽堂と藍堂で、常沢浄と大石誉樹による講演が行われたが、公演後、2人は伽堂に設置されたマイクスタンドに突き刺さった状態で発見された。さらに、伽藍島の管理を任されている品井秋が、桟橋から転落して死亡しているのが見つかる。 2023.12.03 ├ 周木律
▼著者 マ行 【読書】麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』 探偵の木更津悠也と香月実朝の2人は、今鏡伊都からの依頼により、〈蒼鴉城〉と称される今鏡家の屋敷を訪ねた。しかし、2人より先に警察が到着しており、屋敷の中では伊都と息子の有馬が殺害された上、首を切断されていた。2日後には伊都の弟・畝傍が殺害されるが、これはまだ悲劇の序章だった。 2023.11.30 ▼著者 マ行
├ 貴志祐介 【読書】貴志祐介『硝子のハンマー』 日曜日の昼下がり、ビルの12階にある介護サービス会社の社長室で、社長が倒れているのを、窓の清掃をしていた男性が発見した。エレベーターは暗証番号を入れなければ12階に止まらず、廊下には監視カメラ、窓には防弾硝子がはめられていた。当時、社長は昼寝中。副社長は外出中で、直接社長室に入ることができる専務室で昼寝をしていた専務が、社長殺害の容疑で逮捕される。弁護団の1人、青砥純子は、防犯コンサルタントの榎本径の力を借りて、専務の無実を証明しようとする。 2023.11.28 ├ 貴志祐介
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』 大寺は、夏という厨娘を雇った。夏は宴の料理を作るのが専門で、普段の食事は作らないという。さらに、6人分の料理を作るために、羊の頭を12頭分、長葱を10kgなど、尋常ではない量の食材を毎回仕入れる。 2023.11.27 └ 米澤穂信
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『オール・マイ・ラビング』 〈東京バンドワゴン〉の店主・堀田勘一は、常連客の茅野とともに、元セドリ屋のネズミの墓参りに行くことになった。茅野の甥・靖祐が同行することになったが、靖祐は大学サークルの夏合宿で、不思議な体験をしたという。寺で順番に物語を1つずつ交代で読んでいったのだが、はじめは存在しなかった百話目がいつの間にか出現し、その内容が靖祐の実体験に基づくものだったという。 2023.11.26 ├ 小路幸也
├ 今村昌弘 【読書】今村昌弘『でぃすぺる』 小学6年生の木島悠介は、2学期の係決めで掲示係に立候補した。目的は、大好きなオカルトを壁新聞にすること。ところが、委員長に立候補すると目されていた波多野沙月と、今年転校してきた畑美奈も同じ掲示係に。沙月は、1年前に殺害された従姉・真理子の犯人探しをしたいと考えていた。真理子は生前、奥郷町の七不思議を6番まで書き記していて、7個目を知ると死ぬと言い残していた。 2023.11.25 ├ 今村昌弘
├ 下村敦史 【読書】下村敦史『ヴィクトリアン・ホテル』 開業から100年を迎え、改築のためにいったんその歴史に幕を下ろすことになったヴィクトリアン・ホテル。このホテルに、女優や新人作家、スリ、心中を考える夫婦らが集まってくる。彼らが交錯したのちに生まれるものとは。 2023.11.20 ├ 下村敦史
├ 秋吉理香子 【読書】[オススメ]秋吉理香子『聖母』 子を思う母は強し。我が子可愛さに、近所に住む変質者の尻尾を掴もうとする母親。我が子のためなら犯罪もいとわない母親…第3者の力が働いているとしか思えない状況。その第3者とは誰?その目的は?違和感と疑問を抱きながら読み進めるという、常に不安を感じながらの読書の先に待っている結末とは?最後の最後ですべてがひっくり返る、2度読み必須の物語。 2023.11.19 ├ 秋吉理香子
└ 中山七里 【読書】中山七里『いまこそガーシュウィン』 ショパンコンクール入賞者のエドワード・オルソンは、人種差別が激化する母国アメリカを憂い、カーネギーホールでのコンサートで、ガーシュウィン作曲の『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏しようと考える。さらに、集客力を懸念するマネージャーのセリーナに対し、同じくショパンコンクールファイナリストの岬洋介との2台ピアノを提案する。一方、殺し屋の〈愛国者〉は、新大統領の暗殺依頼を受ける。 2023.11.18 └ 中山七里
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『花咲小路二丁目の花乃子さん』 井筒めいは、いじめが原因で高校をやめ、従姉の韮山花乃子が営む花屋で働きながら、高卒の資格を取るための勉強をすることにした。両親を事故で亡くし、十代で店を継いだ花乃子は、訳ありの客が花を買いに来ると、それを察してしまうという特殊な能力を持っていて、花言葉に込めた思いでお手伝いをすることがあった。 2023.11.16 ├ 小路幸也
├ 石川智健 【読書】石川智健『エウレカの確率 経済学捜査官 伏見真守』 3人の女性が殺害される連続殺人事件が発生した。最初の事件から1ヶ月、捜査本部に暗雲が立ち込め始めるころ、2人の捜査官が加わった。1人はプロファイリングを専門とする盛崎一臣、もう1人は行動経済学者の伏見真守だった。伏見は刑事の木下麻耶を相棒に選び、さっそく捜査に取り掛かる。 2023.11.15 ├ 石川智健
├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『秋霧』 月島で何でも屋を営む倉持に、新しい依頼が舞い込んだ。病院に入院中の会社会長・上尾誠三から、天狗岳登山の様子を動画に収めてきてほしいとの依頼だ。さっそく、動画を撮影してきた倉持だが、上尾にDVDを渡して帰宅する途中、3人の男女に拉致されてしまう。その窮地を救ったのが、元自衛隊員の深江信二郎だった。 2023.11.12 ├ 大倉崇裕
└ 中山七里 【読書】中山七里『祝祭のハングマン』 建設会社に勤める藤巻亮二が、歩道から車道へ突き飛ばされて死亡した。警視庁捜査一課の刑事・春原瑠衣は、藤巻が勤める会社が、父・誠也も勤めるヤジマ建設で、藤巻と誠也が同期入社であることを知る。さらに、ヤジマ建設の経理課長・須貝謙治が、階段から突き落とされて死亡する。そして、誠也までもが、工事現場でクレーンから落下した鉄骨の下敷きになって死亡してしまう。弔い合戦を挑む瑠衣だが、身内が関わる事件ということで、担当から外されてしまう。 2023.11.11 └ 中山七里
▼著者 タ行 【読書】竹本健治『涙香迷宮』 明治時代の探偵小説作家・黒岩涙香の隠れ家が見つかった。その発掘作業に、棋士の牧場智久とその友人・武藤類子が立ち会うことになった。地下には広間のほか12の部屋があり、各部屋にはいろは四十八文字を1度ずつすべて使う〈いろは歌〉が4つずつ飾られていた。一方、対局のために1度発掘現場を離れた智久は、ふたたび発掘現場を訪れる際に落石に遭い、危うく命を落としかける。 2023.11.10 ▼著者 タ行
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『マイ・ブルー・ヘブン』 戦後間もない昭和20年10月、五条辻政孝子爵の娘・咲智子は、日記帳が入るくらいの大きさの木箱を預けられ、浜松に住む伯母の家に向かうように告げられる。しかし、上野駅前でアメリカ兵に身柄を拘束されそうになる。そこに偶然通りがかり、助けてくれたのが、古書店〈東京バンドワゴン〉の店主・堀田草平の息子・勘一だった。伯母の家にも手配がまわっていることを危惧した草平は、名前をサチに変え、勘一の嫁を装って堀田家に匿うことを提案する。 2023.11.05 ├ 小路幸也