
【読書】内田康夫『琵琶湖周航殺人歌』
市民団体「琵琶湖の水を守る会」のリーダー格の一人・広岡友雄が自宅で服毒死を遂げた。所轄の横沢部長刑事は、妻・順子が広岡の友人・相川勇志と共謀して犯行に及んだとみて捜査に乗り出す。一方、横沢に目をつけられた相川は、自分と順子の身の潔白を証明して欲しいと浅見に依頼する。また、一人旅を楽しんでいた森史絵は、琵琶湖畔のホテルで夜中に下階で歌われる寂しげな歌を聴くが、二日後、その歌声の主・加賀義雄が堅田の浮御堂で死体になって発見される。観光船の中で知り合いになった浅見と史絵は、琵琶湖を舞台にした殺人劇に挑む。