
【読書】赤川次郎『いもうと』
高校2年生の北尾実加は、冷たい雨の中、母・治子が入院する病院に呼び出された。治子が病院を抜け出してしまったというのだ。病院の周りを探しに出た実加は、公園のベンチの上で凍えている治子を発見するが、心臓が弱っていた治子は帰らぬ人になってしまう。治子が病院を抜け出す直前、札幌に単身赴任している夫・雄一から、「浮気相手の内田祐子との間に子供ができた」と電話で告げられていた。これに猛反発した実加は、父に頼って生きていくことを辞め、高校卒業後に就職することを決める。