ふたり

├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『いもうと』

高校2年生の北尾実加は、冷たい雨の中、母・治子が入院する病院に呼び出された。治子が病院を抜け出してしまったというのだ。病院の周りを探しに出た実加は、公園のベンチの上で凍えている治子を発見するが、心臓が弱っていた治子は帰らぬ人になってしまう。治子が病院を抜け出す直前、札幌に単身赴任している夫・雄一から、「浮気相手の内田祐子との間に子供ができた」と電話で告げられていた。これに猛反発した実加は、父に頼って生きていくことを辞め、高校卒業後に就職することを決める。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『ふたり』

北尾千津子と実加は、同じ私立の女子校の高等部と中等部に通う姉妹。いつものように、一緒に家を出たふたりだったが、千津子が忘れ物を取りに帰ろうとしたところ、事故に巻き込まれて死んでしまう。姉の死から立ち直りかけた実加は、学校帰りにピアノの先生の家に向かうが、途中の道で男に襲われる。その時、頭の中で千津子の声がし、石が落ちている場所を教える。以来、実加は頭の中の千津子と会話をしながら、大小様々な問題に向き合っていく。