ミステリー

├ 内田康夫

【読書】内田康夫『萩殺人事件』

出版社に勤める松田将明は、編集長から勧められた見合いをするため、山口県を訪れた。しかし、山口に着いて早々に、萩市市議会議員の生島一憲が殺害された事件の参考人として警察から事情聴取されてしまう。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『汚れちまった道』

地元紙の萩支局に勤める奥田伸二が「ポロリ、ポロリと死んでゆく」と言い残して行方不明になった。奥田の妻から要請を受けた浅見は防府市へ飛ぶが、防府では四年前に不可解な事故と自殺が発生していた。浅見の出陣も時遅く、奥田の遺体が角島で見つかる。さらに、浅見の学友である松田将明が殺人事件に巻き込まれ、浅見は事件捜査に駆け回る。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『黄泉から来た女』

天橋立のお膝元、宮津市役所で働く神代静香のもとを訪ねてきた女性が殺害された。女性は静香の母と同郷の人間だったが、なぜ静香を訪ねてきたのかを聞く前の悲劇だった。静香は絶縁状態にあるという母の実家の宿坊を偽名を使って訪ねるが、伯母に正体がバレかかってしまい、危機一髪のところで浅見に助けられる。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『風のなかの櫻香』

産まれてすぐに捨て子になった櫻香は、尼寺に引き取られて成長した。しかし、中学生になった櫻香の周囲には不穏な男女の影が。尼寺から依頼を受けた浅見は、櫻香の警護にあたることになるが、そんな矢先、櫻香につきまとっていた男性が名張市の山中で殺害されてしまう。櫻香の出生の秘密を辿っていた浅見だが、ついに櫻香が誘拐されてしまう。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『不等辺三角形』

仙台簞笥の職人・井上孝夫は、名古屋の家に伝わる「幽霊簞笥」を修理することになった。作業場に置いた簞笥を詳しく調べてみると、隠し棚から漢詩のようなものが出てきた。井上は簞笥の修理を依頼した男性に連絡をとろうとするが、男性は簞笥を預かった日の夜に殺害されていた。さらに、井上の家に「幽霊簞笥」を見に来た男性も東松島市の海岸で死体となって発見された。「幽霊簞笥」の持ち主である正岡佑直から捜査を依頼された浅見は、修理中の「幽霊簞笥」がある東松島市の井上の工房を訪ねる。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『神苦楽島』

ついに母・雪江から携帯電話所持の許可が出た浅見は、さっそく携帯電話を買いに出かける。しかし、意気揚々と店を出た浅見のもとに女性が倒れ込んできた。「旅と歴史」の取材で淡路島を訪れた浅見だが、淡路島では二週間前に高速道路の上から死体が遺棄されるという事件が発生していた。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『教室の亡霊』

元中学生教師が、かつて教鞭を執っていた教室で服毒死した。その元教師は、傷病休職中に代理で教壇に立った梅原彩とのツーショット写真を所持していた。彩の教え子から助けを求められた浅見は、「旅と歴史」の仕事にかこつけて群馬へ向かうが、今度は彩が顧問を務める陸上部の生徒の父親が殺害されてしまう。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『ぼくが探偵だった夏』

夏休みに入る一週間前、浅見少年の隣の席に本島衣理が転校してきた。衣理は、軽井沢にある浅見家の別荘の近くにある喫茶店の娘だった。浅見と衣理、自転車屋の峰男くんの三人は、女性が行方不明になったという「妖精の森」を散策中、怪しい穴掘りの現場を目にする。そのことを警察に届けた浅見だが、対応してくれたのは刑事になりたての「信濃のコロンボ」こと竹村岩男巡査だった。岩村が確認したところ、犬の墓であったことがわかったが、浅見はさらなる疑問を抱き、再び「妖精の森」にある別荘へと向かう。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『砂冥宮』

浅見が取材で訪れた横須賀にある須賀家の主人、智文が石川県の安宅の関跡で殺害された。警察は早々に強盗殺人事件だと断定するが、浅見は怨恨によるものだと考え、捜査を開始する。石川で須賀の足取りを辿った浅見は、内灘闘争に人生を翻弄された人々と出会う。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『壺霊』

浅見は京都の骨董品店の娘・伊丹千寿から母・佳奈と壺を探してほしいと依頼を受ける。佳奈は一ヶ月前に開催された骨董市に出かけたまま行方がわからなくなったが、その骨董市で佳奈の前を歩いていたのを目撃された上田京子が殺害される。また、佳奈と共に行方不明となった壺を「紫式部」と名付けた大勝涼矢は七年前に、駆けつけた救急隊員に「……みやこ××た×……」と言い残して病死していた。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『幻香』

浅見のもとに香水の香り漂う封書が舞い込んだ。国井由香という女性からのもので、中には「四月十日の午前九時に、栃木県の幸来橋の上でお待ちしております。必ず来てください。でないと、私は死ぬことになります。」と書かれていた。約束の場所へ出かけていった浅見は、張り込んでいた刑事から職務質問を受ける。四月二日に県庁堀で男性の他殺体が発見され、上着の隠しポケットに「4/10/09幸来橋」と書かれたメモが入っていたのだという。殺害された男性・戸村浩二は化粧品会社で調香師として働いていた。
├ 三上延

【読書】三上延『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』

前作『ビブリア古書堂の事件手帳 ~扉子と不思議な客人たち~』では6歳だった扉子が、早くも高校生になっています。また、それに合わせるように、時間も未来へとタイムスリップ。なんだか不思議な感じがします。とはいえ、今回扱う事件は、扉子が生まれた年と、小学校高学年の時のものです。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『長野殺人事件』

品川区役所で働く宇都宮直子は、税金の督促で訪れた男の家で書類が入った角封筒を預けられる。自分が死ぬまで預かっていてほしいと頼まれたのだが、本当にその男性が長野で殺害されてしまった。直子の様子を見かねた夫の正享は友人である浅見に相談を持ちかける。事件捜査のため長野を訪れたは、「信濃のコロンボ」こと竹村岩男警部と再会する。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『還らざる道』

岐阜県と愛知県の県境にある矢作ダムで、総合インテリアメーカーの会長・瀬戸一弘が殺害された。瀬戸は生前、孫の雨宮正恵に宛てて書類と壺を送付していた。明智光秀の取材で足助を訪れた浅見は、瀬戸一弘の孫娘・雨宮正恵と出会う。一弘の故郷である加子母を訪れた浅見と正恵は、五十年前、一弘の父・由蔵が盗伐中の事故で死亡していたことを知る。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『棄霊島』

浅見が五島列島の取材で世話になった元警察官・後口能成が御前崎の海岸で死体となって発見された。後口は長野にいる娘の家に身を寄せるために五島の家を後にしたところで、娘には東京へ寄ってから行くと伝えていた。浅見は事件の捜査のため長崎へ引き返すが、軍艦島で生まれた最後の赤ん坊だという篠原雅子に会う。雅子が産まれるとき、切迫流産の危機が迫った母・紀子は、自衛隊のヘリコプターによって本土の病院へ運ばれていた。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『悪魔の種子』

長岡農業研究所で水稲の新品種開発を行っている上村浩が、霞ヶ浦で水死体となって発見された。直前の会議の席上、上村と激しくぶつかった西見文明に容疑がかかるが、西見に思いを寄せる諏訪由紀子は親友である浅見家のお手伝い須美子に相談を持ちかける。浅見はさっそく捜査に取りかかるが、三週間前、秋田の西馬音内盆踊りで彦三頭巾を着た茨城県農業研究所の職員・窪田一彦が不審死を遂げていたことを知る。浅見は上村の事件よりも彦三頭巾を着て死亡したという窪田の事件に興味を引かれ、秋田へと向かう。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『逃げろ光彦』

赤坂の洋食店で昼食をとった浅見を、店のウェーターが追いかけてきた。忘れ物だと言って手渡された携帯電話は浅見の前に店を出て行った女性のものであったが、浅見はなんとなくその携帯電話を受けとってしまう。その日から都内のホテルでカンヅメになっていた軽井沢のセンセこと内田と携帯電話の中身を確認したところ、麻薬取引を思わせるメールが残されていた。後日、洋食店で携帯電話を忘れていった女性・井上薫と偶然出会った浅見は、ホテルの薫の部屋でお茶を飲むが、そこに兄・陽一郞から「すぐにそこから逃げろ、光彦」と電話が入る。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『風の盆幻想』

『熊野古道殺人事件』以来、軽井沢のセンセこと内田康夫さん本人が全編にわたって登場します。浅見に向かって「僕は考える人、きみは歩く人」などと大きなことを言ってみせますが、実際には推理は浅見にお任せとなっています。
├ 赤川次郎

赤川次郎さんの杉原爽香シリーズ作品一覧

暇だったので、1988年から毎年新作が刊行されている、赤川次郎さんの杉原爽香シリーズを並べてみました。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『上海迷宮』

日本で法廷通訳として活躍する中国人女性・曾亦依の友人・賀暁芳が新宿のマンションで殺害された。さらに、上海に住む父親・曾維健が殺人容疑で公安局に捕らえられたという。亦依は、父親の友人である林道義教授から浅見を紹介される。浅見は飛行機が苦手なことを理由に拒むが、大阪から出るフェリーがあることを知り、依頼を引き受ける。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『焦茶色のナイトガウン 杉原爽香47歳の冬』

爽香の高校の同級生・井田和紀は、妻を殺害した容疑で警察に逮捕された。無実を信じる娘の梨花は、父は無実だと爽香に相談を持ちかける。一方、打合せの帰りに火事の現場を通りがかった爽香は、飛び火したアパートの2階の窓から「この子を受け止めて下さい」という声を聞く。とっさに2階の窓から飛び出してきた人を受け止めようとした爽香だったが、落ちてきたのは19歳の女性だった。さらに、火事の現場からは国会議員の息子の他殺体が発見される。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『他殺の効用』

山久物産の社長・山橋啓太郎が自宅近くの仕事場で首を吊っているのを発見された。浅見の母・雪江の俳句仲間で同社専務の久永は、社長は殺害されたのではないかと、浅見に相談を持ちかける。自殺するにしても、約五十億円の生命保険が入るようになる、三日後以降にしたはずだと言うのだ。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人II』

学生時代ヨーロッパを旅した浅見の兄・陽一郎がイタリアで出会った日本人が、数日後に事故死した。そして二十七年後、豪華客船「飛鳥」で世界一周クルーズ中の浅見のもとに依頼が舞い込む。イタリアのトスカーナ地方にあるカッシアーナ・アルタという村にあるヴィラ・オルシーニに豪華客船「飛鳥」の乗客たちが予約を入れて間もなく、「貴賓室の怪人に気をつけろ」という脅迫状が届いた。浅見に助けを求めたのはそのヴィラを手伝う若狭優子からのものだった。浅見たちが到着して間もなく、カッシーナ・アルタでは日本人画家の殺人が発生する。そこには、キリスト教の聖遺物に関する秘密が関わっていた。
├ 内田康夫

【読書】内田康夫『十三の冥府』

雑誌『旅と歴史』で『都賀留三郡史(つがるさんぐんし)』という古書の正当性を支持する記事を連載したところ、記事を批判する投書が大量に送りつけられた。対処に困った編集長の藤田は浅見に事態の解決を依頼してきた。『都賀留三郡史』を発見した八荒神社の宮司・湊博之は、『都賀留三郡史』こそが史実だと譲らない。一方、『都賀留三郡史』を否定する論文を発表する予定だった青森中央大学の本間教授は学会の三日前に急死した。また、湊宮司の自宅に出入りしていた棟梁は事故死、その事故の唯一の目撃者が殺害される。否定派の人間が相次いで死亡するが、これはアラハバキ神の祟りによるものなのか?