【読書】赤川次郎『半分の過去』

赤川次郎 ├ 赤川次郎

赤川次郎さんの『半分の過去』を読みました。

 あらすじ

皆川祐子は、駅前のロータリーで、夫の伸夫が若い女性が運転する赤い車から下りるのを見てしまう!
しかし、女性は、伸夫の大学の友人で、警察に追われている成田の妻・圭子だった。
伸夫は祐子に内緒で、2人が逃げるのを手助けしていた。
収入面で家庭を支えている伸夫が犯人隠匿で捕まっては大変と、祐子は伸夫に内緒で2人を別の家に引っ越しさせて、面倒を見ることにする。

感想

祐子の妹・今日子の夫・丸山勝裕が持つ人間関係が素敵。
意外と(?)アイデアマンである丸山の発想を実践できる友人関係を持っているのが素敵だし、その個性豊かな友人たちを活かすアイデアを生み出せる丸山が素敵だったりします。

その一方で、悪役の方は少々物足りなかったかなぁ。
あまり強力な悪役がいるのも考え物ですが、物足りないのも、どこからでも崩せそうな感じがして、ちょっと物足りません。

あと、最後のオチはどうなのかなぁ。
自分たちが1番よくわかっていることなんだから、そんな苦労をする必要はないと思うんだけど、「過去」を持っているだけに、こうなっちゃうのかなぁ?
なんか煮え切らない感じがしました。

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