【読書】辻村深月『ぼくのメジャースプーン』

辻村深月 ├ 辻村深月

小学4年生の僕は、ある日自分に不思議な力があることを知った。
その力を使えるのは、1人につき1回まで。
幼馴染みのふみちゃんが可愛がっていた学校のうさぎが惨殺され、ふみちゃんは心を閉ざした。
ふみちゃんを助けるためには、この力をどう使えば1番良いのだろうか?

辻村深月さんの『ぼくのメジャースプーン』を読みました。

広告

あらすじ

小学校の卒業アルバムを前にして、「どの子が好きだった?」と聞かれると、僕は迷わずふみちゃんを指差す。
小学4年生のピアノ発表会の日、怖じ気づいて隠れてしまったふみちゃんを見つけ出し、勇気づけた言葉が、不思議な力を持った言葉だったらしい。
うさぎ好きなふみちゃんは、毎朝うさぎの餌やりをしていたが、ある朝うさぎ小屋へ行くと、バラバラに切り刻まれたうさぎが転がっていた。

感想

メジャースプーンというのは、計量スプーンのことだったんですね。
メジャーリーグとかのMajorを想像してしまったので、どんなスプーンなんだろうと悩んでしまいました…

辻村深月さんらしい、安定感のあるお話。
“ぼく”が持つ不思議な力というのが、辻村深月さんがよく言う「少し不思議:SF」というやつでしょうか。

ショックで失語症になってしまったふみちゃんと、それをサポートしようとするぼく。
それと同時に、うさぎ事件の犯人・市川雄太への仕返しを、例の力を使って行おうとするぼくですが、1人に対して力を使えるのは1度のみ。
どんな文言が良いのか必死で考えますが…

コメント

タイトルとURLをコピーしました