【読書】小路幸也『君と歩いた青春 駐在日記』

小路幸也 ├ 小路幸也

小路幸也さんの『君と歩いた青春 駐在日記』を読みました。

あらすじ

簑島周平巡査と妻の花が住む雉子宮駐在所がある、雉子宮の”村長”高田与次郎が脳卒中で倒れた。
娘2人は遠くへ嫁に行っているし、同居している息子も体調が良くないらしい。
一方、駐在所がある建物で同居する坂巻圭吾と早稲が建てたログハウスを貸して欲しいと、小説家とそのアシスタントがやって来る。

感想

「駐在日記シリーズ」の第3弾です。

時代設定は、昭和50年代前半。
はじめはなぜこの時代なんだろうなぁ?と思っていましたが、まだ農村が元気な時代。
今で言う「限界集落」になるにはまだ時間がある時代になっています。
父の実家も、「集落」という言葉がぴったりのところなのですが、確かに昭和50年代とか60年代は、子供も沢山いて元気だったのをおぼろげに覚えています。

物語の語り手は、駐在の周平の妻・花。
やわらかいタッチで描かれていて、私の中では、これぞ小路幸也さんって感じ。

幽霊の話だけはちょっとよくわかりませんでしたが、これもたまに小路幸也さんが見せる一面。
それ以外の話は、ほんわかとしていて、心地よい読書になりました。

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