幸せを刻むために撮る家族写真。
しかし、少女が撮影を依頼された写真は、幸せだった家族の最後の姿を残すための写真だった。
表題作を含む10編の短編小説。
赤川次郎さんの『記念写真』を読みました。
あらすじ
学校をサボって崖の上の展望台に来ていた少女に、家族連れが写真を依頼する『記念写真』。
己の欲望を、自らの影に映す『影の行方』。
自分の代わりに的確な応対をしてくれる『留守番電話』。
など、10編の短編小説が収められています。
感想
私が好きだったのは、食事の席に見知らぬ紳士が相席を申し込んでくる『窓越しの雪』。
悲しいお話しなんですけど、家族の愛情がとってもあたたかいんです。
この作品を読むためだけに、この作品を手に取っても良いんじゃないかと思うくらい、オススメの作品です。
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