小路幸也さんの『すべての神様の十月』を読みました。
あらすじ
榎本帆奈は、行きつけのバーで偶然死神にウイスキーをかけてしまい、死神が見えるようになってしまった。しかも、かなりのイケメン。
しかし、死神はこれまで幸せを感じたことがないと言う。
幸せを感じるときは、死神が消えるときなのだと言うのだ。
感想
日本には八百万の神がいると言われていますが、そんな様々な神様にまつわる話をならべた連作短編集となっています。
タイトルにある十月は、一般的には神無月。出雲では神在月と呼ぶそうですが、そこに引っかけたんだろうなということはわかるのですが、神無月と神在月、どちらを意識されたのかはよくわかりませんでした。
作品の中で小路幸也さんは、死神は人を殺すのではなく、死んでいくのを確認する神だと定義されています。
このあたり、知念実希人さんの「死神シリーズ」での定義にも似ているなぁと思ったり。
現在のところ、3冊目まで出ている模様。
小路幸也さんらしく、ほっこりとさせられる話が多かったので、次作にも期待です。
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