濱嘉之さんの『警視庁公安部・片野坂彰 紅旗の陰謀』を読みました。
あらすじ
新型コロナウイルスが拡がる中、家畜泥棒を行っていたベトナム人ギャング団の頭領が殺害される事件が発生した。
一方、警視庁公安部付の片野坂彰は、中国人相手の売春組織に着目した。新型コロナウイルスの蔓延により、主要客であった中国人富裕層から新たな顧客の開拓に励んでいるらしい。
感想
「警視庁公安部・片野坂彰シリーズ」の第3弾です。
先日読んだ『院内刑事 ザ・パンデミック』と同じ頃に書かれた作品のようで、新型コロナウイルス禍の様子が描かれています。
東京オリンピックの開催が延期になり、世界的にまん延していく様子が書かれているので、まだ初期の段階ですね(ちなみに、2021年1月発行)。
また、『院内刑事 ザ・パンデミック』に比べると、新型コロナウイルスに関する記述が少なかった気がします。
病院という最前線を書いた作品との違いもあると思いますが。
この作品から、前作『警視庁公安部・片野坂彰 動脈爆破』に登場した外務省の望月健介が、片野坂の部下に加わっています。
それにしても、たった4人でこの仕事量。
できる人たちは、こんな風なんだなぁと…
次作では、強行開催した東京オリンピックの話題が出てきそうなので、濱節が今から楽しみです。
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