【読書】濱嘉之『ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察』

濱嘉之 ヒトイチ警視庁人事一課シリーズ ├ 濱嘉之

濱嘉之さんの『ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察』を読みました。

あらすじ 

青信号の交差点を渡っていた女子大学生が、車にはねられるという事故が発生した。
ドライバーはそのまま現場を立ち去ったが、事故を起こしたかもしれないと、女性が出頭してきた。
一方、事故車両の所有者は交通部長の時枝雄一郎で、Nシステムに記録された時に運転していたのは、息子の公一警部補だった。

感想

「ヒトイチ 警視庁人事一課」シリーズの第3作です。

大きく3つの事案を扱っているのですが、3つめの事案が面白くて、普段の就寝時間を大きく超えて読み切ってしまいました。
警察官を取り締まるための監察ですが、その監察の中にも不適切な行動を取る輩がいて、物事を必要以上に、というか、不必要にこじらせてしまう…
まぁ、処理が難しい案件であったのは良くわかるのですが、読んでいてもそりゃないわと、民間の感覚でも感じる展開になっていました。
最後はスカッとする電光石火の解決劇で、スッとしましたが。

これまでいくつか濱嘉之さんの作品(シリーズ)を読んできましたが、このシリーズの主人公である、警視庁警務部人事一課監察係長の榎本博史は、これまで読んだ作品の登場人物には見られなかった厳しさを時に見せることがあります。
そのあたりで、監察という立場を表現しているのかなぁと。
濱嘉之さんの作品の主人公というと、仕事がバリバリにできて、部下を育てるのが上手く、グルメでワイン通といったイメージなのですが、その中でも、いろいろ変化を加えているのだなぁと感じました。

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