小路幸也さんの『ロング・ロング・ホリディ』を読みました。
あらすじ
札幌にある喫茶店〈D〉で働きながら、大学に通うコーヘイ。
そのコーヘイのもとを、5歳年上の東京で働く姉が訪ねてきた。
しばらく、コーヘイの家に滞在させてほしいのだという。
仲の良いバイト仲間や常連客たちの間に、小さな変化が積み重なっていく。
感想
小路幸也さんらしく、日常の一コマを切り取ったような作品。
この作品で、小路幸也さんは何を言いたいのかな?と思いながら読んでいましたが、途中から、小路幸也さんが言うことを聞くのではなく、自分がこの作品を読んで何を感じるかが重要なのかな?と思ってから、ずいぶん多くのことを感じ取れた気がします。
メインになるのは人と人とのつながり。
基本的に、出てくる人たちは良い人ばかりなのですが、それぞれに個性があって、集団として自分たちを良い方向へ向かわせているって感じ。
愛の形もいろいろあるけど、この年代の若者たちは、手探りで進んでいるのかも。
自分自身も、学生のころの恋愛って考えると、後悔だとか、反省だとか…
そんな若者の日常を切り取れる小路幸也さんって、やっぱりすごいなって感じました。
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