【読書】中山七里『総理にされた男 第二次内閣』

中山七里 総理にされた男 └ 中山七里

売れない舞台役者の加納慎策が、容姿がそっくりの真垣総理の”替え玉”になってから2年、長らく低迷する経済問題や新型コロナウイルスの問題、自然災害と次々と降りかかる難局に対峙するために、慎策は第二次内閣を発足させる。
素人ならではの発想による驚愕の人事や政策で、慎策は難局を乗り越えることができるのか?

中山七里さんの『総理にされた男 第二次内閣』を読みました。

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あらすじ

売れない舞台役者の加納慎策は、病に倒れた真垣総理とそっくりな容姿、そして精緻なモノマネができるということで、真垣の”替え玉”として総理大臣の地位に就くことに。
それから2年。真垣の前には長引く経済問題に加え、パンデミックや自然災害、東京五輪といった難局が立ち塞がっていた。
そこで、第二次内閣を組閣することにしたが、慎策が考え出した人事は驚愕の内容だった。
慎策は無事難局を乗り越えることができるのか?

感想

『総理にされた男』の続編です。

前作で慎策は、感染症にかかって意識不明になった真垣統一郎の影武者となったあと、統一郎の死を受けてそのまま総理の座につき続けることになりました。
数々の難局を、官房長官の樽見の支えを受けながらのりきった慎策でしたが、その樽見も亡き人となり…
そんな状況で、慎策の前には低迷する経済問題、パンデミック、自然災害、五輪、台湾有事と、さらなる難局が立ち塞がります。

中山七里さんの他の作品にもちょくちょく登場する真垣総理。
待望の続編でした。

いくら容姿が似ていて、モノマネも完璧とはいえ、素人に総理大臣の代わりができるのか?
昔話をされてしまうと一巻の終わりのような気もしますが、そこはお約束ということで…
政策に関しても、海千山千の大臣や派閥の長たちを相手にできるのか?と考えると…
ビギナーズラックはそう続かないと思うのですが、素人が故の発想や純真さが周りを惹きつけるようで。

この作品の中に書かれているように、うまくいくことばかりではないと思いますが、エンタメ小説としては面白い作品なのではないでしょうか。
あとは、私自身もそうですが、政治に関心を持つきっかけになれば良いのかなぁなんてことも考えながら読ませていただきました。
ただし、実際の総理大臣が”替え玉”でも務まるような存在では困るのですが。

コメント

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