経営状態が良くない〈東京オークション〉が社運をかけたオークションを前に、会場の爆破予告が届いたが、本気ではないと考え、警察と相談しながら開催する方向で準備を進める。
そのオークションには、富豪の娘や購入後に名声が上がった作家の作品を出品する人物、所属するアーティストの作品を出品するギャラリーのオーナーなど、それぞれに思いをもった人たちが集まってくる。
一色さゆりさんの『オークションの女神』を読みました。
あらすじ
中堅どころのオークション会社〈東京オークション〉に勤める小洗凛太郎は、社内の出世株・冬城美紅のアシスタントとして、社運をかけたオークションの準備を進める。
しかし、そのオークションの会場を爆破するという予告が…
オークション会場には、それぞれに思いを抱えた、ひと癖もふた癖もある人たちが集まってくる。
感想
出版時にあらすじを読んだときは、爆破予約というところがメインになるのかな?と思っていましたが、実際に読んでみるとイメージと違いました。
それぞれ1章ずつを割いて、オークションに並々ならぬ思いを抱いて参加する人物たちを描き、最後にオークションになだれこむといった形になっています。
オークションの結果は悲喜こもごも。
でも、基本的には良い方向に向いたのかな。
ただ、舞台を整える部分が少し退屈。オークションの場面はもうひとつ緊張感に欠けたかな?という印象を受けました。
面白かったのですが、もうひとつ、何か足りなかったかな?と思いました。
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