【読書】恩田陸『チョコレートコスモス』

恩田陸 ├ 恩田陸

「僕は、無駄なオーディションはしませんから」
新国際劇場の杮落としとして上演する女性の2人芝居の噂を聞きつけた第1線で活躍する舞台女優の東響子。
しかし、プロデューサーの芹澤はオーディションを受けたいという響子の願いをあっさりと切り捨ててしまう。
一方、芹澤が目をつけていたのは、舞台経験わずか2回という佐々木飛鳥だった。

恩田陸さんの『チョコレートコスモス』を読みました。

あらすじ

大学に入学してから演劇をはじめ、まだ2回しか舞台経験のない佐々木飛鳥。
彼女の天性の才能に惚れ込んだ伝説の映画プロデューサー芹澤泰次郎が、新国際劇場の杮落としとして上演する女性の2人芝居のオーディションに誘う。
一方、第1線の舞台女優として活躍する東響子もこのオーディションの噂を聞きつけ、芹澤に直訴するが、「僕は、無駄なオーディションはしませんから」と、断られてしまう。

感想

いつもお世話になっているブロガーさんに紹介いただいて手にしました。

面白かったー
単行本で約500ページの大作なのですが、あっという間に読んでしまいました。
その代わり、最後が気になって眠れなくて、ずいぶん夜ふかしをしてしまいましたが…

演劇を舞台にした作品。
妻は好きで時々見に行っているようですが、私はなかなか劇場まで足を延ばすことがなく…
でも、この作品では演劇の世界にどっぷりとつからせてもらいました。
ただ、劇場で見るよりも、こういったバックヤードものの小説の方が、私には合っているのかなぁとも思ったり…

俳優と俳優の魂のぶつかりあい、息づかい…そういったものがひしひしと伝わってきて、演劇という世界の奥深さを垣間見ることが出来た気がしました。

コメント

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