【読書】秋吉理香子『哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ』

秋吉理香子 ├ 秋吉理香子

祖父は脳梗塞で入院、実家の酒屋は火事で焼失、自らは父の飲酒運転での事故の身代わりがバレて失業。妹は大学進学を断念。
人生のどん底まで落ちた咲良の前に現れたのは、小学2年生の娘を男手1つで育てる開業医の泉澤だった。
2人はトントン拍子に入籍に至るが、交際期間の短さがしわ寄せとなって現れ出す。
「現代のシンデレラ」がむかえる結末とは?

秋吉理香子さんの『哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ』を読みました。

あらすじ

妻を事故で亡くし、小学2年生の娘・カオリと暮らす開業医の泉澤孝太は、医学部の同窓会で泥酔し、帰宅途中に車に撥ねられそうになったところを、市役所の児童福祉課で働く咲良に助けられた。
咲良もまた、父親の飲酒事故の身代わりになろうとしたところをネットに拡散されて炎上し、職を失おうとしているところだった。
父子家庭であることを学校でからかわれることに嫌気をさしていたカオリの後押しもあり、2人はトントン拍子に入籍することになる。

感想

祖父は脳梗塞で入院、実家の酒屋は火事で焼け、自らは飲酒事故の身代わりが世間にバレて退職を余儀なくされ、妹は大学進学を諦める…
そんな崖っぷちから助け出してくれたのが開業医の泉澤孝太。
現代のシンデレラストーリーかと思いきや、極端に短かった交際期間のしわ寄せが、結婚後に現れてきてしまいます。

3人それぞれが不満を抱え、いつ崩壊してもおかしくない家庭。
どんな結末が待っているのか予想がつかないまま、物語は結末に向かっていきます。

最後はかなり衝撃的。
まさに予想だにしなかった展開というやつでしょうか。
これ以上は考えられない面白さと表現しても良いかもしれません。

機会があれば是非。

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